• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

医療・介護・福祉を一体運営すべく気仙地域に協議会を設立

医師会などと行政が協力

  • 宮田 秀明

バックナンバー

2012年8月30日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 三陸地方は高齢化が進んでいる。日本全体と同様に、そのスピードは速い。岩手県気仙地域(大船渡市、陸前高田市、住田町)の人口は現在約6万5000人だ。国立社会保障・人口問題研究所の出生中位・死亡中位の推測値と同様に推移するとした場合、その人口は2030年には5万3000人ぐらいになると推測される。毎年700人のペースで単調に減り続ける。

 この間に65歳以上の人口は、現在の2万1000人から一時2万3000人にまで増えて、2030年にはまた2万1000人になる。ところが75歳以上を見ると、1万1800人が1万4000人にまで増え続ける。18年後には、5万3000人のうち25%以上が75歳以上ということになる。超高齢社会への対策はこの地域の最大の課題なのである。

 一方で、公立病院の経営は苦しい。大きな公立病院は県立大船渡病院だ。陸前高田市にも県立病院があるが、被災し、今は仮設で頑張っている。人口6200人の住田町には、やはり県立の住田地域診療センターがある。入院設備を持っているものの、休床状態になっている。このほか、近隣の釜石市と気仙沼市に、それぞれ県立病院と市立病院がある。

 問題なのはこの5つの公立病院に対する自治体負担金に、各病院の赤字額を加えると年間で総額29億円に達していることである(震災前)。ざっと言って、1世帯当たり毎年5万円を負担している計算だ。

 三陸縦貫自動車道が全線開通すれば、この地域の広域的な医療連携に変化が起こることになるだろう。現在は同自動車道の一部、陸前高田市から大船渡市北部の越喜来までが完成していて、無料供用されている。

医療・介護・福祉を一体化したサービスが望まれる

 2市1町と私たち東日本未来研究会が作った気仙広域環境未来都市推進共同事業体が推進する5つプロジェクトの一つ「医療・介護・福祉の連携モデルの構築」は、Eチームが担当している。大きくて重たいテーマである。患者や市民の立場から見れば、この医療・介護・福祉の3つは一体化したサービスとして提供されるのがよい。しかし現実には、それぞれが連携のないまま独立に行われている。縦割りの法制度や、提供する側の論理で、制度やサービスを設計してきたからだ。

 できる限り自宅で暮らしたいと希望する高齢者が多い。それを実現するためには、医療、看護、介護、リハビリ、ショートステイやデイケアなどのサービスをきめ細かに連携させる必要がある。国内の何か所かでは、こうした連携の実例がある。けれども、そのほとんどは特定の法人、あるいはグループ内の法人が連携しているもの。別個の医療法人や福祉法人が連携している例はあまり見かけない。

コメント0

「東北リバイタライズの現場から」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

人々が働きたいという会社になるには 「働きやすさ」と「働きがい」、この2つが必要だ。

川野 幸夫 ヤオコー会長