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新しい流行は素材から生まれる

「ジャージデニム」はジーンズの低迷を救えるか

2012年9月4日(火)

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 今秋からジーンズが再浮上するのではないかと言われている。もっと正確に言うと、「デニムがトレンド素材として浮上しつつあるからジーンズも浮上するのではないか。でも、もしかしたら、デニムシャツやGジャン、ワンピース、スカートなどジーンズ以外のアイテムがトレンドとなるのではないか」と噂されている。

 ジーンズは2007年後半から失速し、ここ5年ほど大きな話題にはなっていない。そうした中で「デニム素材がトレンドになる」ことは、手放しに喜べないにしても明るい材料の一つではある。

ジャージデニムは「織物」ではなく「編物」

 そのジーンズに、今年春ごろから今までにない新商品が登場しており、今秋はそれがさらに拡大すると見られている。それが「ジャージデニム」である。

 ジーンズに使われているデニム生地というのは、織物である。織物は経糸(たていと)と緯糸(よこいと)で織られており、業界内では大きく「布帛(ふはく)」と呼ばれている。

 ジャージデニムが注目されたきっかけは、昨年夏に「ディーゼル」が発表し、昨年末に国内最大手のジーンズメーカー、エドウインが「ジャージーズ」を発表したことによる。「ディーゼル」は高額ブランドとして知られるが、エドウインの「ジャージーズ」は定価が8000~9000円程度と手頃なので、あっという間に消費者に広がった。何よりもエドウインがライトオンやマックハウスなどの大手ジーンズチェーン店を販路としているから、消費者の目に留まりやすい。

 ジャージデニムの特徴は、見た目が通常のジーンズなのに素材が編物であるため、柔らかく動きやすいことにある。ジーンズは太い綿糸を使った「織物」であるため、どうしても固くてゴワつく。もともと炭鉱の作業服であるため、それも致し方ない側面もある。最近ではストレッチ素材を混ぜたストレッチデニムも発売されているが、ジャージデニムよりソフト感がない。

 はき心地が「ラク」であるため、ジャージデニムはメンズ、レディースともに受け入れられ、今春にはいくつものSPA(製造小売り)ブランドやレディースブランドから発売され、それぞれ好調に推移していると聞く。関西圏ではレディースカジュアルショップ「スタニングルアー」の自社企画ジャージデニムの評判が高い。

ジャージデニムのジーンズは柔らかいはき心地で秋以降、さらに人気を集めそうだ

 今回のジャージデニムのヒットは、20年前のレーヨンジーンズの流行と似ているのではないかと感じる。レーヨンジーンズは「綿100%デニムが当たり前」だった状況を一変させるほどヒットした。綿よりも柔らかいレーヨンを混ぜて「織る」ことでデニムが柔らかくなる。見た目は通常のジーンズと変わらないが、当然、はき心地は「ラク」である。1994年当時に筆者は販売員をしていたが、レーヨンジーンズは若い層から年配層までくまなく支持されて大ヒット商品となった。

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「新しい流行は素材から生まれる」の著者

南 充浩

南 充浩(みなみ・みつひろ)

フリーライター、広報アドバイザー

1970年生まれ。洋服店店長を経て繊維業界紙に記者として入社。その後、編集プロダクションや展示会主催業者などを経て独立。業界紙やウェブなどに記事を書きつつ、生地製造産地の広報を請け負う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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安形 哲夫 ジェイテクト社長