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やっと動き始めたフィリピン自動車市場

モータリゼーション間近、出遅れ挽回へエコカー優遇も

  • 重松 泰明

  • 村上 泰之

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2012年9月4日(火)

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 アセアン諸国では、主にタイやインドネシアが経済成長と潜在需要の大きさを期待され、数多くの自動車メーカーが進出を実現させている。その中で後塵を拝してきた国がある。インドネシアに次ぎアセアン第2位の人口9400万人を誇るフィリピンだ。フィリピンはタイやインドネシアなどと同様に、アセアン諸国の中でも成長市場として注目されていたが、1997年のアジア通貨危機により停滞していた。ところが近年、近隣諸国に対抗するがごとく、10年を超える政情不安を乗り越えフィリピン政府が国家発展をかけた自動車産業育成に狼煙を上げた。

 本稿では、アセアンで日系企業に対してサービスを提供するコンサルタントの視点から、「フィリピン自動車市場の今」をご紹介したい。

不安定期を乗り越え・・・自動車普及期へ

 アジア通貨危機後、政府の産業育成政策と投資優遇制度により、タイやインドネシアが自動車産業の東南アジア進出先として世界中からの投資を誘い急成長を遂げる中、フィリピンは少なからずとも出遅れてしまっていた。主に日系メーカーの生産投資誘致に成功したタイやインドネシアは、政府の恩典制度により国民に広く行き渡る為の良品質・低価格車供給を実現し、部品メーカーの生産投資も集中した。

 一方で、フィリピンは有効な自動車産業育成政策を打ち出せず、現地部品メーカーがあまり存在しなかった。それ故に、現地生産を開始したところで現地調達が厳しく、原価低減のメリットを見出し難く、また国内需要規模が域内でも相対的に低いこともあり各メーカーの関心を集められずにいた。さらに、タイ・インドネシアに各メーカーの域内輸出拠点が築きあがっており、AFTAにより完成車やCKD(部品を輸入して組み立てのみ行うノックダウン生産)への輸入関税率が段階的に引き下げられた。つまり、低・ゼロ関税でフィリピンでの輸入が可能なことが生産投資の伸び悩みに追い討ちをかけた。

 その結果、各国自動車市場は2000年代前半にはアジア通貨危機前の水準に回復したものの、フィリピンがそれを取り戻したのはつい2年前の2010年のことである。

図1:各国自動車市場規模推移(1997年=1とした場合)
出所:FOURINからデロイト トーマツ コンサルティング(DTC)作成

 また、中古車市場の存在も無視できない。フィリピン自動車市場は半数が新車、残りの半数が輸入中古車や中古部品等を組み合わせて作られるジープニー(元々は第2次世界大戦後の米軍払い下げジープの改造車であり、主要用途は乗合タクシー)で構成されていた。2004年以降に経済状況は回復基調にあるものの、これらの中古車市場の存在が自動車市場の成長を抑制する要因となっていた。

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