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消費意欲は5大都市中で最大、ムンバイ市民のほしいものは

急増する中間層は「スリムな体」「エリート教育」を求める

  • 新角 耕司

  • 青山 温子

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2012年9月7日(金)

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 アジア主要都市の「中間層(世帯年間可処分所得5000~3万4999米ドル)」以上消費者の熱い消費意欲を探った、日本総研「アジア主要都市コンシューマインサイト比較調査」(以下、本調査、概要は記事末に掲載)において、ムンバイは調査8都市中、最も消費意欲が高い都市であることがわかった(図表1)。

世界で一番「熱い」都市・ムンバイ

 最近では経済成長率こそ鈍化が報じられたものの、現在5000億ドル程度のインドの小売市場は、2020年までに1兆3000億ドル市場に拡大することが予測されている。国全体が成長を続けるインドにあって、ムンバイは商業や観光の中心、インドが世界に誇る映画の都(ボリウッド)として古くから海外文化の影響を受け、インドにおけるファッションや流行の発信地になっている。

 今回は、この世界一「熱い」都市・ムンバイで、健康意識が高まり市場が形成されつつある「健康関連」、3億人の子ども人口を背景に国内外の企業から注目が集まる「子ども関連」の分野を取り上げる。

図表1 ムンバイの消費意欲
分野 消費意欲 評価
クルマ・バイク ★★★★
家電 ★★★★
健康関連 ★★★★★
住宅 ★★★★
子ども関連 ★★★★★
総合評価 ★★★★★

出所:日本総研「アジア主要都市コンシューマインサイト比較調査」

体形に対する価値観の変化

 1994年のミス・ワールドで女優のアイシュワリヤー・ラーイは、昨年11月の長女出産後に「産後太り」したことが原因で、メディアによるバッシングとウェブ上での批判にさらされた。その批判の激しさは、セレブリティの体形に厳しいアメリカ以上ともいわれるほどであった。

 かつてインドでは、「太っていることは食事に不自由しない富の証し」と考えられてきた。しかし、近年では生活習慣病への懸念も相まって都市部に住む若年層を中心にスリムな体への憧れが高まっており、ジムやスパなどの健康・美容施設が急増している。スポーツ用品ブランドのリーボックは、スポーツクラブの本格展開に乗り出し、2011年にグルガオンに1店舗目を開店した後、2012年中にはインドの5大都市(デリー、ムンバイ、コルカタ、バンガロール、チェンナイ)に10店舗まで増やす、と発表している。

“バブル”に踊る中間層

 本調査においても、健康意識は8都市総じて高いものの、定期的に健康のための取り組みを行っている人の比率はムンバイが最も高く、健康関連市場の「熱さ」がうかがえた。また、所得階層別に見ると、富裕層(年間世帯可処分所得:3万5000米ドル以上)よりも中間層(下位中間層:5000~1万4999米ドル、上位中間層:1万5000~3万4999米ドル)がより積極的に健康取り組みを行っており、中間層が市場の担い手となっていることがわかる。

 しかし、取り組みの内容は世帯所得別に大きく異なっている。例えば、食に関する取り組みを見てみると、中間層では「糖分を控える」「カロリーを控える」など肥満を解消するための取り組みにとどまる一方、高所得者層では「健康食品をとる」「オーガニック食材をとる」「栄養バランスに気をつける」「塩分を控える」などより進んだ健康知識が必要な取り組みが行われている(図2)。

 有名女優に対する過剰なまでのバッシングや、市場の中心である中間層の関心が肥満に限定されていることに鑑みると、現在のインド健康市場の盛り上がりはダイエットブームを背景にした”バブル”であるともいえよう。

出所:日本総研「アジア主要都市コンシューマインサイト比較調査」

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