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健康意識に目覚めたホーチミンでは、病院が全然足りない

医療・健康ビジネスの参入余地は大きい

  • 新角 耕司

  • 海老澤 淳

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2012年9月10日(月)

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 日本総研「アジア主要都市コンシューマインサイト比較調査」(以下、本調査)において、ベトナム・ホーチミンの調査結果をみると、「健康関連」と「クルマ・バイク」がともに4つ星で最も高く、次いで「家電」「住宅」が続く。「子ども関連」が2つ星で最も低い、という結果であった(図表1)。

 他都市との比較でみると、健康関連で高い評価を得たのは、ムンバイ(5つ星)とホーチミン(4つ星)であった。健康意識と経済力には相関があることが知られているが、今回の調査対象都市の中では経済発展の後発組にあたる両国でも、都市部の中間層以上では健康関連の消費意欲が高いことが見えてきた。

 ここでは健康を意識し始めたホーチミン市場の攻略法を考えてみたい。まず、ホーチミンにおける中間層以上の健康志向の特徴を、同じく健康志向の高かいムンバイとの比較等から捉え、ホーチミン市民 の抱える課題を導き出したうえで、日本企業の打ち手を考察する。

図表1 ホーチミンの消費意欲
分野 消費意欲 評価
クルマ・バイク ★★★★
家電 ★★★
健康関連 ★★★★
住宅 ★★★
子ども関連 ★★
総合評価 ★★★

出所:日本総研「アジア主要都市コンシューマインサイト比較調査」

健康に対して積極的なホーチミンの中間層以上消費者

 健康消費意欲が最も高いムンバイでは「油モノを取り過ぎないようにする」(53%)、「食事の量に注意する」(52%)、「健康食品を取る」(49%)と食事を中心とした配慮の様子がうかがえ、肥満など生活習慣病への対応が健康のための活動であると認識されている。

 一方、ホーチミンでは、最も多い回答であった「睡眠を十分に取る」(実施率:67%。以下同じ)に続き、「健康や病気に関する情報媒体を見る」(62%)、「油モノを取り過ぎないようにする」(57%)、 「健康食品を取る」(55%)となっており、日常生活での注意から、食事、情報収集に至るまで多様な活動を行っていることがわかる。ムンバイとの対比から、健康に対して幅広い取り組みを行うホーチミン市民の特色が浮かび上がる。

 また、ホーチミンの中間層以上は、健康に関して施設面での不満も大きい。居住環境の満足度を聞いた「あなたは、住んでいる都市で暮らすにあたり、病院施設についてどの程度満足していますか」という質問に関して、ホーチミンは回答都市の中で最も満足度が低く、「不満」と「やや不満」と答えた人の合計が48%にも達している。

 ちなみに、病院施設環境に最も満足しているのはムンバイで、「満足」「やや満足」の合計は9割近くに達し、ここでも両都市の違いが出た(図表2)。この結果を裏付けるように、ホーチミンなどベトナム都市部では、高い医療サービスを受けるためにシンガポールやタイなど近隣諸国まで足を運ぶ中間層以上が多い。

 また、ホーチミン中間層以上は、実際病気にかかった時の行動も特徴的である。「朝起きて平熱より2度以上高そうな熱があった場合、どのような処置をとりますか」という質問に対し、ホーチミンは「薬局で薬を買う」(23%)と答えた割合が「病院へ行く」(13%)を大幅に上回る結果となった。この結果は、上述の病院施設面への不満の裏返しと推察できるのではないか。

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中村 克己 元ルノー副社長、前カルソニックカンセイ会長