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生物資源をビジネスにするのは本当に難しい

話をややこしくする「TKの権利」とは

2012年9月13日(木)

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朝鮮半島の「非武装地帯」産ミネラルウオーター

非武装地帯(DMZ)で生産されるミネラルウオーター

 以前のエントリーで朝鮮半島の非武装地帯(DMZ)が生物多様性の宝庫であることを書いた。主旨としては、南北の緊張緩衝地帯であり、経済活動ができないからだと書いたのだが、ひょんなことから経済活動の証拠をみつけてしまった。DMZ天然水である。

 日本の販売元のウェブサイトによると「韓国:ロギンビバレッジ社のミネラルウォーター、Login Logsoo DMZ。韓国、アメリカではポピュラーなミネラルウォーターです。韓国内ではロッテ七星がIcis DMZ 2KmとしてOEM販売しており、韓国内ミネラルウォーター売上第2位の商品です。栄養成分について体の渇きをいやす くせのないまろやかな軟水 60年間人の手が触れていない、豊かな自然のDMZから採取された天然水。日本のほとんどの天然水と同じ軟水であるため、日本人にとってなじみやすい口当たりのミネラルウォーターです 」だそうである。

 DMZ地域は非武装地帯であるから、理論上商売はできるということなのかもしれないが、商魂恐るべしと言わざるを得ない。北から文句はないのだろうか?というか当然のように北もやってたりして(笑)。いずれにしても「60年間人の手が触れていない、豊かな自然」に人手が入って工場が出来たりしているわけだから、鳥類学者の夢の観察地DMZも風前の灯ということのようだ。残念…。

 さて、本題に入ろう。前回のエントリーが個人的趣味(ジャングルの木に登る)の話に終始した結果、ビジネス関係の方から全く評価されなかったことに軽いショックを受けて、軌道修正をすることにする(笑)。

伝統的知識の難しさは当事者特定の難しさ

 生物多様性の利用と利益配分(ABS)をどのようにすべきか、という包括的な方法論の問題は、そこに「伝統的知識(Traditional Knowledge=TK)」の要素が加わると、とたんに難易度が2ランクぐらいアップする。いや、難易度アップなんてものではない。私など専門家ヅラをしているが、どのように対応したらいいのか、いまだに試行錯誤をしている。どんなに試行錯誤しても結局答えが出ないのではないか、とすら思えるくらいだ。

 ただし、各論的にはABSの実務交渉は可能である。ABS交渉というのは基本的に当事者同士の合意で成り立つものなので、TKの権利者が特定できさえすれば、まとまるかどうかは別として交渉することは可能になる。しかし、現実的にはTKの権利者を特定出来ることの方がむしろ少ない。

 名古屋議定書の前文にはこんな文章がある。ちょっと長いが引用してみよう。

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檜山 敦 東京大学先端科学技術研究センター 講師