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バイオマスの主役、輸送用バイオ燃料

使用義務付けでダイナミックに成長する米国

2012年9月13日(木)

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 バイオ燃料という言葉があるが、一般的には(狭義には)輸送用燃料のことを意味する。エネルギー消費の3割を占め、今後も増大する自動車の環境対策として、バイオ燃料の存在は大きい。ガソリン代替として使われるエタノールや軽油代替のバイオディーゼルが代表である。海外では、藻由来やイソブタンなど燃料の種類が増え、用途も商業用航空機や戦闘機用に拡大してきている。数回にわたりこのバイオ燃料を取り上げる。

 今回は、最近の世界情勢について、最大の生産・消費国である米国を主に解説する。この分野も国の内外で情勢が大きく乖離しており、国内の解説だけではとても有意な説明ができないようになっている。

着実に伸びるバイオ燃料、11年間で約6倍に

 バイオ燃料が脚光を浴びたのは、2005~2008年にかけて、米国が強力な普及政策を採り、投資ブームが起きたことが大きい。また、地球環境問題が先鋭化する中で、大きな割合を占め、増え続ける輸送用エネルギーのCO2削減手段としても脚光を浴びた。EUは2007年に、輸送用燃料に占めるバイオ燃料の割合を2020年までに10%とする指令を発した。

 日本でも、安倍内閣時代に「バイオマス・ニッポン総合戦略」を策定し、国産を主に開発・普及する方向が示され、大きな注目を集めた。その後、世界は着実に増大し、技術開発もダイナミックな動きを示してきているが、日本は停滞し話題になることも少なくなった。この分野も最近の日本に多い「いつか来た道」を歩んでいるように見える。

 2011年のバイオ燃料の生産量は1075億リットルで、内訳はエタノールが861億リットル、ディーゼルが214億リットルである。2000年は178億リットルだったので、11年間で約6倍に増加したことになる(資料1)。

資料1.バイオ燃料生産量の推移
(出所)REN21

 国際エネルギー機関(IEA)の気温上昇を2度以内に抑えるというシナリオでは、2020年には2400億リットルに達する。2011年の世界の輸送用燃料に占めるバイオ燃料の割合は3%である。ブラジルの23%が断トツであるが、米国は4%、EUは3%である。IEAは、2035年には8%を占めると予想している。

 ガソリン代替燃料のエタノールは、全体の8割強を占めるが、2003年ころから急増してきている。これは、米国で2005年に法律で使用が義務化されたことの影響が大きい。2007年にはさらに義務が強化され2008年に著増をみる。

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「バイオマスの主役、輸送用バイオ燃料」の著者

山家 公雄

山家 公雄(やまか・きみお)

エネルギー戦略研究所所長

日本政策投資銀行でエネルギー、環境などの融資・調査を担当。2009年からエネルギー戦略研究所で再生可能エネルギ-、スマートグリッドなどを研究。中立的なエネルギー・シンクタンクを心がけている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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