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竜巻の内部がついに見えた!

防災科学技術研究所観測・予測研究領域(4)

2012年9月24日(月)

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 積乱雲がもたらす様々な現象の諸相を解き明かさなければ、真木さんらの目標は達成されない。ゲリラ豪雨、竜巻、ひょう、落雷など、すべては積乱雲が見せる活動として同じ物理過程の中で結びついているものの、違う形で立ち現れる。それらをどう解きほぐして理解していくのか。

 今年になって、茨城県北部に被害をもたらした竜巻は記憶に新しい。そこで、竜巻を中心に最新の知見を教えていただいた。実は竜巻は、積乱雲の中でも特に巨大なスーパーセルと関係が深く、その意味でも興味深いのだ。

 まずは、今年6月に茨城県つくば市にて起きたこと。

 幅500メートル、長さ約15キロにもわたって竜巻が走った。木造家屋が倒壊した無残な姿を記録した映像を見た人も多いだろう。亡くなった方もおり、50人以上が怪我をしたという。竜巻の恐ろしさについて、我々の社会は非常に印象づけられた。

 この竜巻について、真木さんもまさに当事者だった。

「実は私、日曜日のお昼過ぎで、食事に車で出かけていったんですが、ちょっと目の前に竜巻が見えたんです。で、慌ててしまいまして。携帯の撮影機能を立ち上げるのに手間取って、撮れたのは撮れたんですが、竜巻の最盛期には間に合わなかったですね。私、竜巻の前兆現象として知られている乳房雲や竜巻の被害情報は何度か見たことがあるのですが、あのような竜巻そのものは、初めて見ました」

(左)真木 雅之(まき まさゆき)
1954年、愛媛県生まれ。理学博士。防災科学技術研究所観測・予測研究領域長。筑波大学連携大学院教授。1983年、北海道大学大学院理学研究科修士課程を修了。北海道大学理学部を経て、85年に国立防災科学研究所に入所して以来、気象レーダの開発および気象レーダによる自然災害の研究に携わる。2000年よりマルチパラメータレーダによる降雨量推定の研究を開始。現在は文部科学省科学技術振興調整費プロジェクト「気候変動に伴う極端気象に強い都市創り」研究代表者を務め、首都圏Xバンドレーダネットワーク「X-NET」による豪雨・強風監視技術の構築に向けた研究プロジェクトを進めている。(写真:藤谷清美)

 激しい気象現象を目の当たりにして、その危険性を十分に知っているはずの真木さんが、逃げるのではなくとにかく記録に残そうとしたのは、実に研究者的というか……。

 実は普段は、あまり話題にならないものの、日本でも竜巻は危険な極端気象現象として、気象庁の「ナウキャスト」の配信項目に入れられている。まだまだ的中率が低く、見逃しも多いそうだが、それを改善するのも、真木さんたちの仕事のひとつだ。

 そこで竜巻の発生メカニズムを知りたいわけだが、ここで積乱雲の中でも破格の規模を誇るスーパーセルが登場する。

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「竜巻の内部がついに見えた!」の著者

川端 裕人

川端 裕人(かわばた・ひろと)

文筆家

1964年、兵庫県明石市生まれの千葉育ち。日本テレビの記者を経て作家に。『夏のロケット』が第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞、「SFマガジン」で「青い海の宇宙港」を連載中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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