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再生可能エネルギーは貧しい人のためのものだった

ハーバード・ビジネス・スクール教授が語るグリーンビジネスの真の歴史

  • 外薗 祐理子

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2012年9月13日(木)

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 有機食品や再生可能エネルギーなど地球にやさしい商品を取り入れるのは、こだわりのあるお金持ちだ--。そんなイメージは歴史をひも解けば覆る。「最初のグリーンアントレプレナー(グリーンビジネス起業家)は、いまや超巨大食品産業の創業者」「再生可能エネルギーは環境問題というより社会問題を解決する手段だった」。ハーバード・ビジネス・スクールで経済史の教鞭をとるジェフリー・ジョーンズ氏は指摘する。真相を知れば、グリーンビジネスの明日が見えてくる。

(聞き手は外薗祐理子=日経エコロジー記者)

古くて新しい「グリーンビジネス」

ジェフリー・ジョーンズ(Geoffrey Jones)
ハーバード・ビジネス・スクール教授。英国ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス、ケンブリッジ大学、リーディング大学で教鞭を取った後、2002年より、ハーバード・ビジネス・スクール経済史教授。ケンブリッジ大学経済・経営学博士。銀行、貿易、美容・ファッションの分野についての起業家と多国籍企業の進化についての著書・論文多数

グリーンビジネスは最近出てきた新しい概念のように思えますが、どのような歴史があるのでしょうか?

ジョーンズ:グリーンビジネスは長い歴史を持っているのですが、長い間、そうとは呼ばれておらず、言葉としては20~30年前に出てきました。  その歴史は、産業革命後に始まりました。19世紀、産業化が進むにつれて農業分野では生産性向上のため化学肥料をたくさん使いましたが、19世紀後半になると次第に人々は化学肥料にはよい面も悪い面もあると気づき始めました。

 世界で最初のグリーンアントレプレナーのひとりは、ジョン・ハーヴェイ・ケロッグ(1852~1943年)です。米国の大手食品メーカー、ケロッグの共同創始者です。彼は菜食主義を推奨する宗教集団の信者で、健康的な食品としてコーンフレークを開発しました。化学品を使わない健康的な食品が同社のポリシーでした。だから、その後登場した、砂糖を大量にまぶしたコーンフレークを創始者は認めないでしょうね(笑)。

 19世紀の終わりから20世紀の初めにかけて、欧米では「健康ストア」が続々とできました。ドイツでは「レホルム運動」と呼ばれる生活改善運動が起こりました。英米でも有機農業から健康ストアができました。これらは化学肥料を使った食品に対する人々の反応から来ているのです。グリーンビジネスの発端の一つは、食品産業でした。

 再生可能エネルギーの歴史も古く、初めは社会的なものでした。電気は地方や田園地帯には来ていなかったのです。環境のためというよりは、そうした貧しい地域に電気を送ることで社会的弱者を救済するという目的がありました。

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