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映画館で音楽や演劇のライブが楽しめる時代

ライブ・ビューイング・ジャパン(前編)

  • 石田 雅彦

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2012年10月3日(水)

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 既存価値観の栄枯盛衰が著しい日本だが、それは製造業ばかりではない。音楽や映像などのコンテンツ分野でも、生き残りをかけた模索が各業界で続いている。

 そんな中、デジタル技術の革新により、まったく新しいコンテンツの楽しみ方が広がり始めている。ODS(Other Digital Stuff:アザー・デジタル・スタッフ)、音楽のライブコンサートや舞台演劇などの映画以外のコンテンツを映画館で上映する「ライブビューイング」がそれだ。映像再生技術やデータ送信がデジタル化され、特に受け手の側である映画館が様変わりしたことで可能となったエンターテイメント・サービスだ。

映画のデジタル化とシネコンの隆盛

 アーティストのマネージメントや映像・舞台製作などを手がけるアミューズが、数社の出資を募り2011年6月に「ライブビューイング」を配信する関連会社「株式会社ライブ・ビューイング・ジャパン」を立ち上げて話題になった。同社の取締役編成企画部長兼宣伝部長・久保田康氏は、ライブビューイングの実現には映画館の映写機が35ミリのアナログからデジタル・プロジェクターに変わったことが大きい、と言う。

「映画業界には『P&A(プリント・アンド・アドバタイジング)』という言葉があります。例えば、映画作品を一本作った場合、これまでは上映館で映写するプリントがスクリーンごとに必要でした」

株式会社ライブ・ビューイング・ジャパン久保田康取締役編成企画部長兼宣伝部長(撮影:石塚龍彦)

 プリントというのは、映画のマスターフィルムをコピーした上映用複製フィルムのことだ。プリントをコピーするためには、約2時間ものの作品で数十万円の材料製作費がかかると言われている。アナログ映画では、その一本一本を上映館ごとスクリーンごとに配給しなければならない。

 ところで、日本全国にいったいどれくらいの映画館があるのだろうか。この算出方法については、2000年前後からシネマコンプレックス(シネコン)が日本に入ってきてから映画館の数からスクリーンの数になっている。シネコンとは、複数のスクリーンを持つ映画施設のことだ。だから映画館の数ではなく、スクリーンの数を勘定するようになった。中には18スクリーンを持つシネコン(ユナイテッド・シネマ豊橋18)まであるほどだが、2011年12月の時点で日本全国に3339スクリーンがある(一般社団法人日本映画製作者連盟)。このうち、従来舘のスクリーン数は565、シネコンが2774だ。

「配給会社の系列の関係で、日本のすべての映画館に同じ映画が掛かることはありませんが、仮に1/10の300スクリーンでヒット作品を上映しようとする場合、従来のアナログのプリントフィルム方式だと、単に上映するだけで数十万円に300をかけた金額が必要になりました」

 つまり、映画館へプリントを配給するだけで数千万円ほどもかかることになる。また、P&Aのアドバタイジングについてだが、これは映画の広告宣伝費のことだ。一つの映画を大ヒットさせるためには、テレビや新聞、雑誌などへの広告出稿なしには不可能だろう。

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