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ブラジルの奇跡、事業性のある再エネ産業を実現

バイオマスの主役、輸送用バイオ燃料(2)

2012年9月20日(木)

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 再生可能エネルギーは、その重要性から電力、熱、燃料を問わず積極的に推進されている。しかし、そのほとんどは既存エネルギーに比べてコストが高く、政府から助成を受けている。将来的には技術進歩や原油高などにより格差は解消していくことになろうが、現状では社会が支えている構図である。しかし、既に助成なしで経済的に既存燃料と伍しているものがある。ブラジルのサトウキビ由来のバイオエタノールである。今回は、この奇跡に迫る。

40年に及ぶ開発、エネルギー・セキュリティが背景

 筆者は、2008年の10月にバイオエタノール事業の調査でブラジルを訪問した。その際、ガソリンスタンド(SS)の店頭価格がアルコール(エタノール)の方がガソリンよりもかなり低いこと、エタノール製造工場が巨大で残渣であるバガスを燃料とするコジェネプラント建設が進んでいることに強い衝撃を受けた(資料1)。

資料1.サンパウロ市内のSS
-競争力のあるエタノール価格-
(撮影)筆者:2008年10月

 政策支援を前提としない再生可能エネルギー事業が実現できることを実感したのである。これは、400年を超えるサトウキビの開発、40年におよびエタノール製造の開発を地道に一貫して続けてきた賜物である。現状、430のエタノール工場、7万のサトウキビ生産者、120万人の直接雇用、480億ドルの年商、150億ドルの輸出、16%の国内1次エネルギーシエアを誇る主要産業に成長している。

 ブラジルがエタノール(アルコール)にかかわったのは、石油を買える経済力がなかったからである。同国は沖合いの海に広大な油田を有する資源大国であるが、開発できることが分ったのは比較的最近である。特に石油危機後は購入が難しくなり、最重要国策としてエタノールの開発に注力したのである。この姿勢は、その後石油価格が安定しても揺るぐことなく一貫してとられてきた(資料2)。また、エタノ-ルだけで走るエタノール自動車の生産への助成が石油危機後に始まっている。

資料2.サトウキビ、砂糖、エタノ-ル生産の推移
(出所)UNICA(Brazilian Sugarcane Industry Association )

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「ブラジルの奇跡、事業性のある再エネ産業を実現」の著者

山家 公雄

山家 公雄(やまか・きみお)

エネルギー戦略研究所所長

日本政策投資銀行でエネルギー、環境などの融資・調査を担当。2009年からエネルギー戦略研究所で再生可能エネルギ-、スマートグリッドなどを研究。中立的なエネルギー・シンクタンクを心がけている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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