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ガラパゴス現象を防ぐための「成功の方程式」

欧州政府案に採用された日本主導の環境規格

2012年9月28日(金)

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 最近、国際標準化について実に多くのお声かけをいただくようになった。夜間の時間帯しかスケジュールがあかず、ワイン持参でお訪ねいただいてじっくり討論させていただいた方々もいる。しかも実際にお会いしてお話を伺うと、どれも大変に興味深く、重要なテーマに関する国際標準化のご相談ばかりである。さらに嬉しいことには、本連載をお読みいただいたことがきっかけとなったケースがほとんどである。この連載を遅々としたペースながらも続けていることの効果を実感している。

 今回は、そのような対話の場でいつも冒頭にお話ししている国際標準化活動の基本的なセオリーについて論じたい。

成功までの2つの道筋

 筆者はかねがね、国際標準規格の活動を重要なビジネス戦略として位置づけるための道筋、いわゆる成功の方程式として次図に示すようなイメージを提唱してきた。

成功の方程式

 冒頭に述べた訪問者(業界団体、学術団体、企業)のどの方々もご自分達の戦略テーマを持っている。例えば世界に広く普及すれば社会の役に立つと確信を持てる技術である。日本にはこのような宝の山がまだまだ沢山ある。もちろん世界各国にもそれぞれあるだろう。しかし課題は国際普及を成し遂げることにある。たいてい日本はここで失敗していると言われてきた。いわゆるガラパゴス現象だ。

 成功するためには、図に示した2つの道筋を同時に進めなくてはならない。まずそのテーマにふさわしい国際標準化を成し遂げるという左側の道である。この点についてだけでも、とても深いノウハウとセオリーが存在し、蛇の道は蛇というか、プロとアマチュアでは歴然たる差が付く世界である。加えて日本にはプロが少ないという大きな課題があるが、本連載でも何回か触れてきたし、またこれからも論じることがあるだろう。

 そこで今回はもう1つの道筋「根回し的な国際活動」すなわち、ロビー活動について述べたい。規格は法律ではないので、使いたい人が使うためのルールだというのが原則である。しかし、いったん法律に引用されると話が違ってくる。人々はその規格を使わざるを得なくなり、その後の社会への普及の程度は大幅に違ってくる。あるいは、国際協力事業などの大規模な開発事業のベースとして採用されれば、多くの国に広がっていくことになる。さらにインセンティブのある政策のベースとして採用されれば、例えばグリーン調達制度の要件として規格を位置づけることができる。

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「ガラパゴス現象を防ぐための「成功の方程式」」の著者

市川 芳明

市川 芳明(いちかわ・よしあき)

日立製作所国際標準化推進室主管技師長

2000年、日立製作所環境ソリューションセンタ長などを経て、現職。IEC(国際電気標準会議)TC111議長、ISO TC 268/SC1議長、ISO TC207エキスパート。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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