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「企業で広がる即興劇 すごく刺激になりました!」

記者が体感した「インプロ」の効用(後編)

2012年9月28日(金)

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 「インプロ(即興演劇)」の要素を取り入れた社員教育を実施する動きが企業で広がり始めている。複数の参加者が協力し、即興で劇を創り上げていく。それが参加者たちに気づきをもたらし、組織内のコミュニケーションを促したり、チームで新しいものを創造する力を高めたりする効果が得られるという。

 そうした利点があるとされるインプロとはどのようなものなのか。インプロ研究の第一人者である高尾隆・東京学芸大学准教授によるワークショップに参加して体験してみた。今回はその後半部分を紹介する。

前回から読む)

 ワークショップ後半、いよいよ参加者たちはインプロ(即興演劇)に挑んだ。高尾氏の呼びかけに応じた勇気ある女性2人が、全員の前へ。横に3つ並べた椅子をベンチに見立てて、舞台は公園という設定だ。

 天気の良い昼下がりの公園で、女性が1人座るベンチにもう1人もやって来て腰かける。年配の女性は熱心に本を読んだまま、大学生らしいもう1人は前かがみの体勢で何か考えごとをしているようだ。沈黙が1分ほど過ぎたところで高尾氏が打ち切った。

 「普通こんなことできないですよ。どうしても沈黙が続くと間を埋めようとしてしまいます。こんなに間を取れることなんてめったにありません。でもすでに舞台の怖さは見える形で出ていました。例えば、演じた2人はネガティブな雰囲気になっていました。舞台は怖いのでどうしてもそのままの感情が表れます。だから、舞台の上でポジティブでいられる人は稀です」

「試しにポジティブにやってみましょうか。同じパターンですけど、後からベンチに来る人は『ここ空いていますか?』とだけ声をかけて、もう1人に『どうぞ』と言われてから座ってください」

参加者C―ここよろしいですか?
参加者D―空いていますよ。いいお天気ですね。

(本を読んでいたDがくすくすと笑い始めた。会場もその演技に引き込まれる。Cは不思議そうに横を見る)

画像をクリックすると動画をご覧いただけます。(WMV形式)

参加者D―ごめんなさい。気持ちの良い場所で本を読んでいるとおかしくなっちゃうんですよ。
参加者C―どんな本を読んでいるんですか?
参加者D―『インプロする組織』というの。

 高尾氏はDの機転に「うまいですね」と声を上げる。その後、2人は本をのぞき込みながらしばし感想を言い合う。自然な演技を見せた2人に会場から拍手が贈られた。

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「「企業で広がる即興劇 すごく刺激になりました!」」の著者

上木 貴博

上木 貴博(うえき・たかひろ)

日経ビジネス記者

2002年に筑波大学を卒業し、日経BP入社。「日経ビジネス」「日経情報ストラテジー」「日経マネー」編集部などを経て、2016年4月から現職。製造業を中心に取材中。趣味は献血(通算185回)。相撲二段。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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