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第6回 離職率を隠す企業の事情とは?

  • 上西 充子

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2012年10月5日(金)

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 就職活動で応募企業を検討するとき、多くの大学生は離職率を気にかける。「離職に至るかどうかは本人の心がけ次第なんだから、離職率なんて気にしてもしょうがない」のだろうか? また、離職率を公表していない企業の実態は、わからないのだろうか?

 「若者問題」を語る際、「フリーター・ニートの増加、早期離職の増加…。」などと語りだされることが多い(そして、勤労観・職業観の育成、キャリア教育…と続きがちである)。しかし実際は、早期離職率は年々高まっているわけではない。

 厚生労働省「平成24年版労働経済の分析」(2012年9月14日公表、リンクはこちら)の第3-(1)-18図「新規学卒者の在職期間別離職率の推移」(リンクはこちら)を見ると、1994年大学卒業者あたりから3年離職率はやや高まりその後横ばい状況になったが、2005年卒以降は低下に転じている(2009年卒と2010年卒については、3年目までの離職率のデータがないことに注意)。

離職率は求人倍率の影響を受ける

 「平成24年版労働経済の分析」では、この動向について分析を行い、2つの傾向を指摘している(p.215-217)。

 ひとつは、新卒時の大卒求人倍率が低いほど離職率が高まる傾向であり、これは「世代効果」と呼ばれている。学校卒業時の就職環境が厳しい世代は、不本意な就職先に就職した者が多いために将来の離職が増える可能性がある、というものだ。

 もうひとつは、離職時の有効求人倍率が高いほど離職率が高まるという傾向である。

 この2つの傾向により、1992~96年、1999年及び2000年で卒業時の就職環境の厳しさが離職率を高めており、2000年代後半の離職率の低下は、卒業時の就職環境が改善したことと、離職時の就職環境が良くないことが影響していることがわかる、としている。

コメント5件コメント/レビュー

求職事情の悪い時期に就職する場合、その会社は労働者側からすれば、一時しのぎの間に合わせ就職である確率が高い。とにかく入れるところに入っておいて次を探す、これは当然の行動であって、甘えではない。むしろ自立した人間である証拠。だいたい「石の上にも三年」は労働者側の都合であって、雇う側からすれば、今のご時世、見込みのない人間に3年も居座られたのではたまったものではない、というのが本音だろう。この「当たり前の話」が、経済誌で正面きって取上げられたことは素晴らしい。(2012/10/08)

「その数値にダマされるな! データで読み解く大学生のシューカツの実態」のバックナンバー

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求職事情の悪い時期に就職する場合、その会社は労働者側からすれば、一時しのぎの間に合わせ就職である確率が高い。とにかく入れるところに入っておいて次を探す、これは当然の行動であって、甘えではない。むしろ自立した人間である証拠。だいたい「石の上にも三年」は労働者側の都合であって、雇う側からすれば、今のご時世、見込みのない人間に3年も居座られたのではたまったものではない、というのが本音だろう。この「当たり前の話」が、経済誌で正面きって取上げられたことは素晴らしい。(2012/10/08)

社員の離職率が高い当社の全社研修会の場で、或る社員から「何故社員の定着率が悪く、新卒社員もすぐに辞めて行くのか?また、それに対して社長はどう思っているのか?」という質問があり、社長は「社員が退職することが悪いことだとは思っていない!」と社員に向って明言しました。当社はタイプ別で見ると、長時間労働や過剰なノルマによって心の病気になるまで働かせる「使い切り型」に入るだろうなと思いました。そういう経営者の方針で会社が発展していれば正当化できるのかも知れませんが、過去12年に亘り全く成長しておらず業績低迷を招いています。社長の(歪んだ偏頗な)考え方の影響が大きいと私は思っております。「社会の進歩発展のために貢献しよう」などと毎朝朝礼でスローガンを連呼しておりますが、そのためには入社した社員がすぐに退職して行かないような会社にしていく必要があると思っています。社員も在籍中は面従腹背しつつ、使い捨てされる前に転職を考えている人が大半だと思います。(2012/10/05)

とてもためになる特集だった。企業も終身雇用をやめ、人の流動性を本気で思っているのなら、離職率も公表すべきだと思う。経営者がの頭が古いままで都合のいいことだけをやろうとしているせいで、ブラック企業が増えているのだと思う。みなが経営者と協力し納得して働いていれば、たいてい従業員は生き生きしているしブラック企業ではない。それができていない経営者が居る会社がブラック企業になっているのだと思う。(2012/10/05)

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