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ASEANで2番目にリッチなマレーシアは外資にもオープン

【第1回】民族・言語・宗教が入り交じる国が繰り出す多彩な経済支援政策

  • 井出 潔

  • 細井 麻子

  • ゲーリー 村上

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2012年10月9日(火)

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 読者の皆さんは、マレーシアと聞いて、最初に何を思い浮かべるだろうか? ペトロナスツインタワー? イスラム教? マハティール元首相? LCC(格安航空会社)エアアジア? ボルネオ島の巨大な赤い花ラフレシア? リタイアした日本人のロングステイ希望先No.1? 言われてみれば、思い当たるものもあるだろうが、「マレーシアと言えばこれ」というイメージを持つ人は、実は少ないのではないだろうか。マレーシアと日本はビジネスにおいて30年以上の深い関わりを持ち、世界有数の親日国として知られるにも関わらず、である。

 マレーシアには、1980年代から日系企業の進出が相次ぎ、2011年にはその数は合計1500社にも上った。30年の間に進出され尽くしたかと思いきや、2011年日本からの直接投資は31億8670万ドルと対マレーシアの国別直接投資額で1位を保っている。長年に亘り、日本と良好な関係を維持するマレーシアビジネスの魅力はどこにあるのか。日系企業にとって更なる活用の余地はないのか。これから3回にわたってご紹介したい。


ゆるやかなイスラム教国家

 まずは、マレーシアの基礎情報をおさらいしよう。マレーシアを語る上で、イスラム教国家という点は外せない。日本でも最近はイスラム教のスカーフをつけた女性のグループを見かける機会があるが、その中にはマレーシアからの留学生も多く含まれている。ただし、マレーシアはイスラム教を国教として定めてはいるものの、他宗教の信仰も認めている。2011年時点でマレーシアの人口は2855万人、うちイスラム教徒が大半を占めるマレー系が51%、中国系が21%、原住民が11%、インド系が8%と多民族国家であり、信仰する宗教も民族に応じて多彩なものになっている。これらの民族はそれぞれ属する社会を形成しており、マレーシアは多民族、多言語、多宗教から成る国家と言える。

 国家の構成は、イスラム教の仕組みに則っている。マレーシアは13州から成るが、うち9州にスルタンと呼ばれるイスラム教の君主が存在する。マレーシアは立憲君主制だが、国王は9州のスルタンから5年任期の輪番制で選出され、世界でも珍しい世襲でも終身制でもない国王だ。国王と呼ばれてはいても、マレーシアでは実際の政治は首相が担い、国王もスルタンも政治的発言すらしないのが一般的である。

 州毎に主要産業が大きく異なるのもマレーシアの特徴だ。近年は、地域毎に大規模な地域開発プロジェクトがいくつも立ち上げられ、この傾向にますます拍車がかかっている。大別すると、工業化が進むマレー半島に対し、ボルネオ島は農業や観光が盛んである。マレー半島の中でも、シンガポールとの窓口であるジョホール州では、サービス業企業の誘致に熱心であり、ボルネオ島のサラワク州では豊かな天然資源を生かし、再生可能エネルギー産業に力を入れている。

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