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「稲盛さんがいなくなってもJALは大丈夫です」

日本航空の植木義晴社長が再生を振り返る・前編

2012年10月15日(月)

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 2010年1月の会社更生法適用申請から2年半あまり。日本航空は東京証券取引所に再上場を果たした。経営再建に当初から携わり、パイロット出身として初めて社長に就くことになった植木義晴氏に、破綻から再建に至る道のりを改めて振り返ってもらう。今回はその前編。

2010年に日本航空(JAL)が経営破綻した時、植木社長はまだ操縦桿を握っていたと聞きます。

植木:もちろんです。それが私の本業ですから。当時は、(グループ会社の)ジェイエアに在籍していて、肩書きとしては副社長でした。もちろん機長としても乗務していましたし、それだけに飽き足らず、教官職などの色々な資格を取って、楽しませていただいていた。活躍をしていたんです(笑)。

植木 義晴(うえき・よしはる)
1952年生まれ、60歳。京都出身。航空大学校を卒業後、75年に日本航空に入社。94年にDC10の運航乗務部機長になる。ジェイエア副社長を経て、JAL経営破綻後の2010年2月にJAL執行役員運航本部長に就任。同年12月から専務執行役員路線統括本部長となり、2012年2月に同社社長に就く。
(写真:古立 康三)

 僕は35年間飛んできましたが、機長になった時に、「さて、これから先、自分は何をするのかな」とふと思った瞬間があったんです。10代の頃から、目標はパイロットになること、機長になることでした。40歳を過ぎて、それを達成した時に、「あれ、これから先は?」と思ったんです。

 それで、ゆっくり考えて分かった。「今まで先輩から色々なものをいただいて、僕は機長になることができた。これを後輩に残していく番だな」と。だから教官をやりたかったんです。人事考課の際にも、希望は「教官」と書いたんですけど、認められませんでした。

 僕は乗員の中では、非常に変わった経歴で、業務や企画といったセクションばかりを渡り歩いてきました。教官になる夢が果たせなかったんですが、55歳になってジェイエアに行って、初めて教官職もやらせてもらいました。と言いますか、副社長の権限で俺がやると言ってやりました(笑)。

 教官の資格を取って、初めて自分の学生を持った。小型機のライセンスを取ったばかりの人を受け持って、最後の試験まで通すという経験をさせてもらい、最後に本当にやりたいことができたなと。すごくうれしかったですね。

夢だった教官になった矢先に経営破綻

教官という夢がかなった矢先にJALが破綻したんですね。

植木:そうです。僕は以前、運航本部で部長もしていましたし、乗員の人事もやっていた。ですので、様子をうかがっていると、何となく見えてくるものがある。

 当時の運航本部長の後をいったい誰が継ぐんだろうと思っていると、どうも漂ってくるムードが良くない。ひょっとすると自分に回ってくるかもと感じたんです。JALでは本部長、執行役員になると乗務はしないので、「さて話が来たらどうしよう」と考えていました。その中で(2010年)1月19日に(JALの)法的整理が決まって、やっぱりショックを受けました。

 破綻後に電話をもらって、執行役員運航本部長をやってくれと言われたんです。僕はその場ではお答えできなくて、少し考えさせてくださいと言った。それから3日ほど考えて執行役員本部長を受けさせていただくと答えました。

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「「稲盛さんがいなくなってもJALは大丈夫です」」の著者

日野 なおみ

日野 なおみ(ひの・なおみ)

日経ビジネスクロスメディア編集長

月刊誌「日経トレンディ」を経て、2011年から「日経ビジネス」記者。航空・運輸業界や小売業界などを担当。2017年4月から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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