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海産物をブランディングし東北に新たな産業を

  • 宮田 秀明

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2012年10月19日(金)

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 復興のため気仙地方を初めて訪れたのは昨年の7月だったから、もう1年を超えた。気仙地方を訪れた回数は数えてない。20回ぐらいだろうか。岩手県の県庁所在地は盛岡市だから、盛岡市を訪れる機会もある。盛岡市への出張のほうが、気仙地方への出張より楽だ。「はやぶさ」「はやて」という速い新幹線列車が使えるし、レンタカーで山越えしなくてもいい。盛岡への出張は大阪への出張に似ている。日帰り出張が標準になる。

 9月の終わりに盛岡市を訪れたのは5回目のことだった。仕事を終えて、夕刻に盛岡駅で新幹線に乗る前に、駅弁屋をのぞいてみた。前沢牛弁当が一番人気のようだったが、海産物を使ったものもあった。「再開しました」と赤字で札が出ていたのが「恋し浜弁当」だった。ホタテ貝を主な材料にした海鮮弁当である。「恋し浜」とは、気仙地方の中心である大船渡市の綾里地区の「小石浜」のこと。「小石浜」の沖合ではホタテの養殖が盛んだ。この地域とホタテをブランディングするために「小石浜」を「恋し浜」と改名したのだ。綾里漁業組合小石浜青年部の活動の成果と聞く。

 岩手県三陸地方の海は深い。三陸地方は、北は八戸から南は気仙沼まで緩やかな円弧の形をして太平洋に向かって突き出ている。大きな岩盤でできているようなのだ。田野畑村の北山崎や気仙沼市の唐桑半島・巨釜半造に代表される断崖絶壁の景勝地が多いのも、そんな地形のせいだろう。

 「恋し浜弁当」の売れ行きは上々で、小石浜青年部の方のビジネスセンスの良さには脱帽だ。そういえば大分の「関サバ」も同様だ。魚貝類をブランディングするビジネスはもっとあってもいい。魚介類は、場所と季節と鮮度と養殖法または漁獲法によって大きく味が変わる。大きな問題だった鮮度に関しては、物流システムの進歩が後押ししてくれる。

サンマを新たな産業に

 大船渡で水揚げがいちばん多いのは、サンマとカツオである。ほとんどはそのまま生で出荷するか、冷凍貯蔵して時期をずらして出荷するかのどちらかである。もっと加工したり、ユニークなブランディングをしたりする工夫もあっていいだろう。

 9月の末に本郷の東大正門に近いレストランで、ある打ち上げ会があった。フランス料理のコースの2番目のお皿にサンマ料理がでた。臭みを殺しながら素材の良さを引き出したおいしい料理だった。なかでも、添えられていたサンマの胆のパテソースがとびきりおいしかった。いい程度に酸味が効いていて、パンにつけて食べると、飲み物が進む。これを缶詰にすると売れるだろうと、食事会は盛り上がった。

 このように、日本の水産業をもっと競争力のあるものにするためには様々なアイデアと活動が必要だろう。

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