• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

あいさつが響き渡る地域密着の病院

高齢化に負けない鹿児島県曽於市の昭南病院・その1

2012年10月18日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 「おはよう!」「おはようございます!」

 こんな元気な声が響き渡る病院が鹿児島県にある。しかも、院長自らが患者を見つけると、率先してあいさつをする。それが、医療法人愛誠会が経営する昭南病院である。

 昭南病院は大隅半島の付け根に位置する鹿児島県曽於市にある。同市は2005年7月に曽於郡末吉町、財部町、大隅町が合併して誕生した。宮崎県都城市などと隣接しており、都城へはバスで約20分の距離にある。人口4万人弱の典型的な日本の地方都市だ。

 人口減の影響を受け、高齢化も著しい地方都市において、病院の経営はどこも厳しくなっている。昭南病院もかつては赤字経営が続き、スタッフの確保さえままならない状況が長く続いた。病院として経営を続けることができない、厳しい状況に追い込まれたこともあった。

 そのような病院がなぜ赤字経営から脱し、あいさつが響き渡る病院に生まれ変わったのだろうか。

鹿児島県曽於市にある昭南病院(写真右側の大きな建物)

高齢化率35%、昭南病院は日本の未来

 「借金してスタッフにボーナスを支払っていました」

 いつも大きな声であいさつをしている朝戸幹雄院長は1人の医師として着任したばかりの頃をこう振り返る。

 昭南病院は戦後間もない1946年9月に開設した。現在の病床数は154で、医師の数は12人、非常勤医師を含めると20人になる。スタッフの総数は約250人で、平日の外来患者数は平均で約300人である。規模はそれほど大きくないが、地域の中核病院の1つとなっている。

 診療科は内科を中心に外科、放射線科、神経内科、泌尿器科、循環器科等を持つ。加えて、訪問看護ステーション、在宅介護支援センター、介護老人保健施設などの介護部門も持っている。

 曽於市の人口は1970年頃には5万人を超えていた。しかし、徐々に減り続け、現在は4万人を割り込むところまできている。65歳以上の人口を示す高齢化率は約35%で、日本全国の高齢化率の平均である23%を大きく超える水準にある。昭南病院の姿は約20年後の日本の姿でもある。

コメント0

「おもてなしの経営学」のバックナンバー

一覧

「あいさつが響き渡る地域密着の病院」の著者

内藤 耕

内藤 耕(ないとう・こう)

サービス産業革新推進機構代表理事

世界銀行グループ、独立行政法人産業技術総合研究所サービス工学研究センターを経て現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック