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鉄くずリサイクルで高炉並みの高級鉄、事務機器に採用

東京製鉄とリコーが共同で開発

  • 馬場 未希

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2012年10月24日(水)

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電炉鋼板を使った複合機構造部材。溶融亜鉛めっき加工を施しながら十分な強度と薄さを実現

 リコーが複合機に電炉鋼板の採用を決めた。2012年中に発売する複合機から採用を始める。原則として、原料に鉄スクラップのみを使う電炉鋼板を採用する。国内の電炉最大手、東京製鉄と複合機向けに共同で開発した。事務機器では初めての採用だという。

 複合機は1台当たりの重量比で50%に相当する部品で鋼材を使う。採用開始当初は、鋼材使用量の約10%、複合機全体では約5%程度を電炉鋼板に置き換える。今後も加工性や薄肉化など材料特性の改善を続けながら、使用の割合を引き上げる。

 鉄鉱石を高炉で還元して生成する高炉鋼板とは異なり、電炉鋼板は使用済み鉄のスクラップを電気炉で溶融して生成する。前者は圧延性や加工性に優れるのが特徴で、家電や自動車外装材などに採用される。一方、後者は強度や硬さが特徴で、主に建材に使われる。スクラップに混入物が含まれることから、高炉鋼板のような用途には不向きとされてきた。

 東京製鉄は2009年に愛知県田原市で稼働を始めた田原工場で、混入物を効率的に取り除く生産設備を採用。国内高炉メーカーがほぼ独占する事務機器や家電、自動車向け鋼板市場の切り崩しを狙っている。

「高炉材に追い付ける」

 リコーの複合機の部品の材料に使うには、厚さ2mmの薄板に形成しながら強度を保ち、一方で、加工性と導電性を確保することが不可欠だった。最初の試作品を仕上げたのは2010年3月。17項目に及ぶ材料特性を評価しながら改良を重ねて採用に至った。

 加工性の引き上げには、溶鋼に含まれる窒素が障害になる。窒素は鋼材の硬度を高めるからだ。窒素を溶鋼から抜くため、田原工場に国内電炉で初めて導入した真空脱ガス装置を生かした。装置内を真空に保ち、投入した溶鋼から窒素を除去できる。「高炉鋼板並みの窒素含有率を実現して、加工性を引き上げた」(東京製鉄販売部の伊藤岳・鋼板開発課長)。従来使っている高炉鋼板向けの金型で加工できるまでにした。

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