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ミシマ社、京都の一軒家からの出版革命

「一冊入魂」を掲げ全員全チーム経営

2012年10月23日(火)

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 チームプレーは日本の「お家芸」とよく言われる。一人ひとりの力は小さくても、チームとして各自の役割を決め、知恵を出し合い、励まし合って取り組めば、不可能を可能にすることもできる。それこそ組織の力だ。

 「日経ビジネス」は10月22日号で「奇跡を起こす すごい組織100」と題した特集をまとめ、企業や団体から復興支援やスポーツ、先端科学研究のチームまで、成果を上げているすごい組織を100事例取り上げた。この特集と連動して、「日経ビジネスオンライン」では5回にわたり、一般にはあまり知られていないすごい組織の実像を紹介する。

 2回目は「原点回帰の出版社」を標榜する異色の出版社、ミシマ社を取り上げる。同社は取次を通さず、全国の書店と直取引するなど出版改革を進めている。8月に発刊した『THE BOOKS 365人の本屋さんがどうしても届けたい「この一冊」』などが話題を呼んでいる。

 JR京都駅から近鉄京都線で約30分。近鉄久津川駅から徒歩約5分の場所に、「原点回帰の出版社」を掲げるミシマ社の京都オフィスがある。記者が日経ビジネス10月22日号の特集「すごい組織100」の取材のためにここを訪問したのは、10月上旬のよく晴れた日の午後だった。

 オフィスと言っても、外観はごく普通の2階建ての一軒家。駐車スペースに置かれた看板がなければ、初めての訪問者は通り過ぎてしまいそうだ。開けっ放しの玄関扉をくぐると、すぐ右手の和室には数多くの単行本が平積みで並べられていた。

京都オフィスの外観はごく一般的な一戸建ての民家だ

 玄関で出迎えてくれた三島邦弘代表にあいさつを済ませ、まずは右手の部屋について「ここは何のスペースですか」と尋ねると、「そこはトイレです」とでも話すような自然な口調で、「本屋さんです」という返事が返ってきた。

 三島代表には申し訳ないが、民家の和室を「本屋さん」と呼ぶのはちょっと無理がある。面食らった記者が、「じゃあ、ここで訪問客にミシマ社の本をご紹介したり、お貸ししたりしているんですね」と確認しようとすると、三島代表は涼しい表情のまま、「いや、本屋さんです」と同じ答えを繰り返すのだ。

 どうやら、出版社のオフィスが郊外の一軒家で、その中の一室が本屋になっていてもいいじゃないか、ということらしい。

 なるほど、ユニークさで注目を集める出版社だけのことはある。三島代表の話し方は飄々としているが、どこかに関西人らしい頑固さを感じる。玄関先のわずかなやり取りで、この小さな出版社に対する関心がいっそう高まった。

8畳間に100点超の単行本を陳列

 まずは三島代表が「本屋さん」と呼ぶ8畳の和室を案内してもらった。

 部屋の中に入ってみると、100点以上の単行本が凝った手書きのPOPとともに陳列され、確かに書店のような雰囲気がある。壁にはスタッフらが手作りしたと思われるポスターも貼られていて、読者に本の魅力を届けたいという思いが強く伝わってきた。

京都オフィスの『本屋さん』には100点以上の本が陳列されている

 この「本屋さん」は通常の書店と同じく、営業日には誰でも出入りできるスペースとして一般に開放されている。ここで月1回のペースで開いている「公開編集会議」には、京阪神だけでなく、首都圏などの遠方からわざわざやってくるファンもいるという。

 ミシマ社の「本屋さん」を一巡し、気になった書籍を購入した後、2階の会議室に場所を移し、ミシマ社の設立経緯などについて、三島代表へのインタビューを開始した。

コメント1件コメント/レビュー

自宅から徒歩10分のところにこんな会社があったんですねえ。今度行ってみます。(2012/10/23)

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「ミシマ社、京都の一軒家からの出版革命」の著者

白石 武志

白石 武志(しらいし・たけし)

日経ビジネス記者

日本経済新聞社編集局産業部(機械グループ)、京都支社、産業部(通信グループ、経営グループ)を経て、2011年から日経ビジネス編集部。現在は通信、半導体、家電業界などを担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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自宅から徒歩10分のところにこんな会社があったんですねえ。今度行ってみます。(2012/10/23)

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