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INAC神戸、大晦日に見た「なでしこ2連覇」の勝因

沢選手らを支えたチームのバックアップ体制

2012年11月1日(木)

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 チームプレーは日本の「お家芸」とよく言われる。一人ひとりの力は小さくても、チームとして各自の役割を決め、知恵を出し合い、励まし合って取り組めば、不可能を可能にすることもできる。それこそ組織の力だ。

 「日経ビジネス」は10月22日号で「奇跡を起こす すごい組織100」と題した特集をまとめ、企業や団体から復興支援やスポーツ、先端科学研究のチームまで、成果を上げているすごい組織を100事例取り上げた。この特集と連動して、「日経ビジネスオンライン」では5回にわたり、一般にはあまり知られていないすごい組織の実像を紹介する。

 4回目は10月28日に女子サッカーのなでしこリーグで見事に2連覇を達成した「INAC神戸レオネッサ」の強さの要因に迫る。

 女子サッカー、なでしこジャパン代表の沢穂希、川澄奈穂美、大野忍の3選手らが所属するINAC神戸レオネッサ。10月28日に国内リーグ戦のなでしこリーグで2連覇を達成した。しかも15勝1分け無敗という、ぶっちぎりでの優勝だ。

 連覇の要因には、スポンサーなど関係者とのしたたかな交渉を通じて、選手の環境を整えていく執着心が挙げられる。資金面の基盤が必ずしも盤石ではない女子サッカーにおいては実に大きな意味合いを持つ。そして、その一端は昨年の大晦日に見ることができる。

 この日、沢や川澄、大野をはじめINAC神戸に所属する7選手が、NHKの紅白歌合戦に女子サッカー「なでしこジャパン」代表として出演した。多くの人にとっては「ああ、そう言えば出ていたね」と記憶の片隅に残る程度だろうが、いくつかの疑問が浮かんだサッカー通もいるかもしれない。

 翌日は全日本女子サッカー選手権の決勝なのにコンディションは大丈夫なのか?

 7人も出演している。サッカーとはいえ多くはないか?

 スポーツ選手が紅白に出演する場合、晴れ着姿が多いような印象があるが、ユニホーム姿だな。しかも、なでしこジャパンのユニホームじゃないようだが?

 これらの疑問の種明かしをする前に、INAC神戸のこれまでの歴史について少し触れておきたい。

 チーム創設は2001年と意外に若い。スポーツビジネスへの参入を考えた文弘宣会長が、競技環境や参入のしやすさなどを検討したところ、女子サッカーには練習場所の確保にも困っている選手が多いことから目を向けたのだという。

正社員として雇用、練習や試合を「仕事」に

 当初から強豪だったわけではない。転機は2006年。1部リーグに昇格はしたものの、前期は全敗。当時、選手は午前や午後はアルバイトなどをして働き、夕方以降にようやく練習を始められる状態だった。こうした環境は女子サッカーでは特に珍しくはない。選手の年収も200万~300万円台にとどまるケースが多い。

 文会長はここで組織の改革に踏み切る。自身が経営する企業やそのグループ会社、またスポンサー企業にも頼み込んで選手を正社員として雇用。さらに社業を免除して、練習や試合を「仕事」とした。もちろん、給料も支払う。スポンサー企業には「広告費だと考えてほしい」と理解を求めた。

 成果は徐々に出始める。2006年の5位から4位、2位、4位、4位と推移し、2011年には悲願の初優勝を果たした。

 文会長は組織体制の見直しで成果が出るたびに手応えを感じていった。選手は試合に打ち込めるだけで幸せだと言うが、もっとモチベーションを上げられれば、もっと良いパフォーマンスを引き出せるのではないか。モチベーションとはなんだろう。1つは、間違いなく年俸を含めた処遇だろう。

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「INAC神戸、大晦日に見た「なでしこ2連覇」の勝因」の著者

張 勇祥

張 勇祥(ちょう・ゆうしょう)

日経ビジネス記者

2012年から日経ビジネスの記者。転々と部署を異動してきた器用貧乏。それでも、何とか中国経済はモノにしたいと願う中年記者。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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