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大阪の商業施設オープンラッシュで心配なあの百貨店

阪急うめだ本店リニューアルから始まる生き残り競争

2012年11月6日(火)

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 昨年春に続き、今秋から来春にかけて、関西の中心部は再び大型商業施設のオープンが相次ぐ。今秋には阪急百貨店うめだ本店のリニューアルオープンがあり、小型ではあるが、西日本最大のエキナカ商業施設として大阪駅構内に「エキマルシェ大阪」が開業する。来春は梅田に「グランフロント大阪」がオープン、天王寺では近鉄百貨店阿倍野本店がリニューアルオープンする。

 まず先陣を切って、10月25日に阪急百貨店うめだ本店の第2期棟が先行オープンした。全区画が完成してグランドオープンするのは11月21日となる。例えば、スポーツとアウトドアに特化した商業施設「阪急イングス」は、11月21日までに阪急百貨店うめだ本店内に移転する予定である。

 グランドオープン後の阪急百貨店うめだ本店は地下2階~地上13階の15層構造となり、売り場面積は8万平方キロメートルになる。開業初年度の売上高目標は阪急メンズ館大阪を含んで2130億円を見込む。阪急メンズ館大阪の売上高がおそらく200億円前後であるだろうから、本体の売上高はだいたい1900億円前後を見込んでいると推測される。

 リニューアルしたうめだ本店にも8階に紳士服売り場があるが、メンズ館大阪とはすみ分けをする。オープン前の内覧会で尋ねたところ、「メンズ館はトレンドや趣味性の強いブランドを、本館はトラッド・クラシックなブランドを集めた」とのことだった。また顧客層についても、洋服を自分で選ぶ男性はメンズ館、奥様や娘さんが代理購買したり、彼女らが付き添って買い物をしたりするような男性は本館、ということになる。

目玉の広場は広すぎる売り場を埋めるため?

 今回のリニューアルの目玉は、入場客の滞在時間を長くするための広場を9階に設けているところである。9階は「祝祭広場」と名付けた大広場とカフェ、それと催事場しかない。今後、祝祭広場では従来の百貨店の枠にはとらわれない様々なイベントが開催される予定だという。また10階はこれまで百貨店が扱わなかった手芸用品や小規模なクリエイターブランド、作家ブランドを集めて「梅田スーク」(スークはアラビア語で市場の意味)と名付けられており、これも目玉の1つである。

阪急百貨店うめだ本店9階の「祝祭広場」

 元流通担当の業界紙記者で、大先輩に話を伺うと「8万平方キロメートルという広大な面積を百貨店のMD(マーチャンダイジング)で埋めることはかなり厳しいはずだ。9階が祝祭広場と催事場になっているのは売り場面積を稼ぐためでもあるのではないか。また阪急イングスが移転するのも同じ理由ではないか」と指摘していた。この考え方を当てはめると10階の「梅田スーク」も同じ役割があるのかもしれない。

 とはいえ、うめだ本店のMDの力が落ちたわけではない。5階のインターナショナルブティックスには、シャネル、ルイ・ヴィトン、ブルガリ、グッチ、プラダ、ディオール、カルティエなど欧米のラグジュアリーブランドが勢揃いしている。このラインアップは近隣の百貨店は太刀打ちできないだろう。

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「大阪の商業施設オープンラッシュで心配なあの百貨店」の著者

南 充浩

南 充浩(みなみ・みつひろ)

フリーライター、広報アドバイザー

1970年生まれ。洋服店店長を経て繊維業界紙に記者として入社。その後、編集プロダクションや展示会主催業者などを経て独立。業界紙やウェブなどに記事を書きつつ、生地製造産地の広報を請け負う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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