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森林を伐採するなと言うなら金をくれ

生物資源を切り札と考える途上国との交渉に必要なもの

2012年11月12日(月)

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 インドのハイデラバードで開催されていた第11回生物多様性条約締約国会議(COP11)が、10月20日に閉幕した。海外生物資源を利用する際の許認可取得や利益配分に関する国際ルールである「名古屋議定書」の発効には、まだ程遠い状況のままである。

 ちなみにCOP10の議長であり、名古屋議定書採択の立役者である松本龍・元環境大臣が久々に公の場に姿を現したそうだ。確かに東北大震災を巡る問題はあったが、そのことをもって名古屋議定書採択における彼の功績を取り消すようなことがあってはならないだろう。<注1>

<注1>その経緯は『環境外交の舞台裏』(松本龍・日経BP環境経営フォーラム編、日経BP社刊)に詳しい。

東南アジアから初の批准国はラオス

 名古屋議定書関係で言うと、ようやく東南アジアから初めての批准国が現れた。<注2>ラオス人民民主共和国である。筆者は都合2回訪問しているが、最後に訪問してからすでに5年以上が経ち、おそらく国の情勢は一変しているだろう。かつては東南アジア唯一の内陸国で交通の便が悪く、社会主義という国家体制もあって中国、タイ、ベトナム以外の国との関係は希薄で、経済発展も非常に遅れていた。

<注2>COP11期間中に予想通りインドが批准した。また正式な届け出はまだだが、ブータン王国は批准のための国内手続きが終了していると発表している。批准国は8カ国ということになる。

 タイバーツが普通に流通していたり、言語や文化が非常に近いなど強い親近感がありながら、時には国境問題で小競り合いがあったりと、隣国タイとの関係は愛憎相半ばするようだ。一方、ベトナムとも同じ東側諸国として深い関係にありつつ、文化的な違いもあり、タイほどの親近感は抱いていないと言われている。

 しかし、筆者が宿泊させてもらったラオスとの国境付近にあるベトナムの公立地域医療センターには、国境を不法に越えて多くのラオス国民(ラオ族ではなくベトナム側と共通の少数民族と思われる)が訪れていて、ベトナム側も普通に診療していた。戦争している相手でなければ国境ってこんなものなのかもしれない。

 国際的には最貧国の1つではあったが、逆に言うと開発の波にさらされない長閑な国情だったように記憶している。1990年代初頭に購入した『地球の歩き方』には巻頭言として、「ラオスはようやく外界に扉を開き始めた国なので、ずかずかと踏み込むようなことはせずに、そっとしておいてほしい」というような言葉が掲載されていた。

 その言葉通り、2002年頃最初に訪問したラオスは、首都ビエンチャンの中心部でも舗装路が少なく、マレーシアの地方小都市のような雰囲気で、交通量も極端に少なかった。そういえば、初めて対面式座席の飛行機に乗ったのもラオスでだった(パラシュート部隊をイメージしてもらいたい)。

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