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早期化・長期化・煩雑化する「平成の就職活動」の惨状

日経ウーマン発行人が考えるシューカツ問題の本質(第2回)

2012年11月21日(水)

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 12月1日より、2014年3月卒業予定の大学3年生と大学院修士1年生の就職活動が本格的に始まる。この日から、企業の採用活動がスタートし、就職情報サイトや企業の採用サイトがオープンして、学生は志望する企業にエントリーができるようになるのだ。

 「サイトオープンの初日には、学生が殺到して、どのサイトもパンクしてしまいます」(就職情報サイト関係者)

 大学3年である私の娘もこのところ、自己分析や業界研究のための本を購入したり、就活用のスーツを準備したりと慌しい。

 「さあ、いよいよ始まるという感じ。12月から怒涛のような日々になるからね」と娘。

 怒涛か。確かにそうだ。いろいろな情報や出来事が渦巻いて押し寄せてくる。そして学生の生活は日々、シューカツに追われていく。

 3年前の息子のシューカツの時に、それを実際に目の当たりにして驚くことばかりだった。今回は、昭和の就活と平成のシューカツの違いを紹介したい。そして、今の学生がいかに就職活動に莫大な時間と手間とエネルギーを費やすかを知っていただきたいと思う。

平均で約90社にエントリーし24社にESを提出

 1980年代。親世代の就活は、今の就活と比べるとある意味、牧歌的であった。

 当時は就職協定があったため、建前上は大学4年生の10月1日が会社訪問解禁日、そして11月1日が入社試験解禁日となっていた。しかし、1984年11月1日、入社試験解禁日当日の日本経済新聞は、「男子学生の9割が入社試験待たずに内定、しかもその8割が10月1日前に内定」と報道している。それによると、当時の学生は、4年生の夏休み前後から本格的な就活を始め、平均約14社を訪問し、3~4カ月で内定をもらっている。今と比べると非常に短期決戦である。

 就活の流れも至ってシンプルだ。大学の就職課に寄せられた求人票や就職案内誌の求人広告などを見て、資料請求はがきを志望企業に送り、応募書類を取り寄せて、その後は履歴書とともに送付する。それが通れば、一般教養や時事問題の筆記試験を受け、その後は数回面接があり、内定が決まる。

 子供たちが直面する平成のシューカツは違う。まず、スタートは大学3年生の12月。その時点で親世代よりも半年以上早い。早く始まり、早く終わるならまだいいが、早くても内定(内々定)が出るのは4月から7月頃と長期化し、さらに煩雑化している。

 学生たちはまず、就職情報サイトや企業の採用サイトなどで、資料請求はがきや会社説明会の申し込みをして、その企業に志望するという意思を表明する。その(プレ)エントリーが済むと、企業から会社案内や説明会の案内などが郵送やメールで届く。その後志望企業にエントリーシート(ES)や履歴書を送る。これが正式なエントリーとなる。

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「早期化・長期化・煩雑化する「平成の就職活動」の惨状」の著者

麓 幸子

麓 幸子(ふもと・さちこ)

日経BPヒット総研所長・執行役員

1962年秋田県生まれ。1984年筑波大学卒業。同年日経BP社入社。2011年12月まで5年間日経ウーマン編集長。2012年よりビズライフ局長に就任、日経ウーマンや日経ヘルスなどの媒体の発行人となる。2014年より現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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