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「価格破壊」でグーグルが攻勢をかけるワケ

2012年11月26日(月)

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 「一人でも多くのユーザーに届けるのが、グーグルのミッション」

 米グーグルのアンドロイド・グローバル・パートナーシップのディレクター、ジョン・ラーゲリン氏は、同社のタブレットについてこう説明する。同社の創設以来のミッションは、周知のように「世界中の人々が情報にアクセスできるようにすること」だが、タブレットへのアクセスもミッションに加わったようだ。「パソコンを持てない人にも使ってほしい」とラーゲリン氏は言う。

 アップルのiPadに遅れること約2年半、グーグルは今夏に7型のタブレットNexus 7を発売、その後半年も経たない11月13日に、今度は10型のNexus 10を出した。アンドロイドOSを開発し、それを採用するメーカーを取りまとめてきた立場を超え、自社ブランドでハードウエアを発売したのには、メーカー各社を刺激して新製品開発を鼓舞することにとどまらず、何としても市場の成長中に、あるべきアンドロイドタブレットの姿を示したいという強い思いがあったようだ。ラーゲリン氏は「勝負の時は今だ」と強調してやまない。

安すぎて敬遠する量販店も

 多くのユーザーに届けるための方法が、徹底した「低価格」設定である。

 Nexus 7にグーグルがつけた価格は199ドル、Nexus 10は399ドル。いずれも、それまで9.7インチのiPadが世間に定着させてきた499ドルという価格をかなり下回り、消費者にある種の驚きを与えることに成功している。

 低価格は、製造費とマージンを抑えることで達成した。Nexus 7は以前から「アグレッシブなことをやりたい」と希望していた台湾のエイスース社と共同開発している。米調査会社のiSuppliは、Nexus 7(8GB)の製造原価を152ドルと分析しているが、あまりにマージンが小さいため、米国ではベストバイやターゲットなどといった大手量販店が扱いを拒んだといういきさつがある。購入するには、グーグルプレイでのオンライン販売か、ウォルマート、これら以外では事務用品小売りチェーンのオフィスデポやステイプルズなど、この手のエレクトロニクス製品を買うにはちょっと珍しい店舗に出向くしかない。

 11月発表のNexus 10は韓国サムスン電子と共同開発したものだ。同社はアップルとのパテント訴訟を繰り広げている最中で、対iPadの共同戦線でグーグルと共にタブレットの価格破壊に臨もうという意気込みがうかがえる。Nexus 10も小売りルートは限られる。

 Nexus 7、Nexus 10はいずれも人気が高く、発売後に世界でNexus 7は毎月100万台のペースで売れており、Nexus 10も発売後すぐに売り切れとなった。今年10月までに累計1億台を売ったというiPadへ集中していた世間の関心の一部が、こちらへ向かったのは確実。人気の理由は何と言っても、価格を抑えながら機能面ではiPadと比べても遜色がないことだろう。

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「「価格破壊」でグーグルが攻勢をかけるワケ」の著者

瀧口 範子

瀧口 範子(たきぐち・のりこ)

ジャーナリスト

シリコンバレー在住。テクノロジー、ビジネス、社会、文化、時事問題、建築、デザインなどを幅広く日本のメディアに寄稿。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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