• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「インセル」型液晶パネルに秘められたアップルの仕掛け

  • 日経エレクトロニクス

バックナンバー

2012年11月21日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 電子技術専門誌『日経エレクトロニクス』が実施した分解調査から見えた「iPhone 5」の進化の秘密とアップルの“部品力”、そしてアップルの新たなビジネスモデルに迫る本連載。第2回は、iPhone 5の薄型化に大きく貢献した、「インセル」型の液晶パネルの内部構造を解説する。

 「電話を再発明する」――。故スティーブ・ジョブズ氏が2007年1月にこう宣言して発表した初代「iPhone」は、タッチ・パネル機能と独自のグラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI)画面により、携帯電話機の操作と表示に革新をもたらした。第6世代品であるiPhone 5が示したのは、それから5年が経った今もアップルがタッチ・パネル関連技術で業界の先頭を走り続けていることだった。

成熟していない技術をあえて採用

 アップルがiPhone 5で7.6ミリメートル(前世代のiPhone 4Sは9.3ミリメートル)という薄さを実現できた最大の理由が、操作と表示をつかさどるディスプレイ部の薄型化だ。表面のガラスを含めた厚さが約3.1ミリメートルから約2.2ミリメートルまで薄くなった。そのためにアップルが業界に先駆けて導入したのが、「インセル」と呼ばれるパネル技術である。

 これまで、スマートフォンのディスプレイ部は液晶パネル、タッチ検出用パネル(ガラス基板に電極を形成したもの)、表面ガラスの3層を重ねる構造が一般的だった。液晶パネルにタッチ・パネル機能を内蔵することで、外付けのタッチ・パネルを不要にする技術がインセルである。ディスプレイ部の薄型化や視認性の向上が可能になる利点があるものの、製造コストが高くなるため、これまでは用途が限られていた。アップルは、そうした「未成熟」とも言えるインセル技術を、年間1億台程度の出荷が期待されるiPhoneに思い切って採用したのである。

 日経エレクトロニクスが電子デバイスの解析・評価などを手掛けるエルテックや複数のディスプレイ技術者の協力を仰いでiPhone 5のインセル型液晶パネルを分析したところ、驚くべきことが見えてきた。iPhone 5のパネルは、Apple社が独自に開発した技術に基づいて液晶パネルのメーカーに製造させたとみられるものだった。

顕微鏡などを用いてiPhone 5のインセル型液晶パネルの内部構造を観察した。(図:エルテック)

コメント0

「iPhone 5の中身から見えた電機産業の地殻変動」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

機械を売るんじゃなくて、電気が欲しい方に電気が起きる装置をソフトも含めて売るビジネスをしていこうと。

田中 孝雄 三井造船社長