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コウテイペンギンのギャップに萌える

東京大学大気海洋研究所(1)

2012年12月3日(月)

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長くて27分以上、深さにして560メートル以上と、鳥類でいちばんの潜水能力を誇るコウテイペンギンの潜水戦略を解き明かす東京大学大気海洋研究所の塩見こずえさんの研究室に行ってみた!(人物写真:藤谷清美、フィールドの写真:塩見こずえ)

 コウテイペンギン(エンペラーペンギン)は格別な生き物である。

 繁殖生態について映画が撮影され、大ヒットしたのでご覧になった方も多いはず。

 南極という過酷な環境でも最も厳しい、マイナス60℃にもなる極寒の冬季にあえて卵を産む。脚の上に卵を載せ、抱卵嚢とよばれるだぶついた皮をかぶせて抱卵する。ブリザードの吹き荒れる中、何十羽もの親鳥たちが押しくらまんじゅうをするように暖を取る姿は、強烈に猛烈に心にしみる。同じ地球に住む生き物として、崇高さ、神々しさすら感じさせるカリスマ動物だ。

 それが、ぼくが抱くコウテイペンギンのイメージ。

 一方、東京大学大気海洋研究所の塩見こずえ研究員が、2008年にはじめて南極を訪れ感じた印象は違ったものだった。「南極に行ってペンギンの研究がしたい」という学部生時代からの希望がかない、期待に胸ふくらませて訪ねたものの最初はちょっと拍子抜けしたとか。

足の裏が!

「水族館で会うものよりずいぶん小さく感じるんです。まわりが氷ばっかりで何もないからスケール感が分からない。しかも水に潜ってないときは、氷の上でグテーッと寝転がっていて、後ろから見るとほんと饅頭みたい(笑)」

 塩見さんの観察は夏季で、それも繁殖に参加しない若いコウテイペンギンだったので、映画にあったような厳冬期の子育てとは事情が違う。まあ、夏の間はこんなものなのか、と思いきや、塩見さんの印象はまもなく変わることになる。「観察筒」と呼ばれる密閉された箱を水中に沈めて、観察用の窓からコウテイペンギンの水中での様子を見た時のことだ。

2012年11月号特集「南極の海を飛ぶコウテイペンギン」
本誌では高速で泳ぐコウテイペンギンの秘密についてレポートしています。フォトギャラリーもあるWebでの記事の紹介はこちら。ぜひあわせてご覧ください。

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「コウテイペンギンのギャップに萌える」の著者

川端 裕人

川端 裕人(かわばた・ひろと)

文筆家

1964年、兵庫県明石市生まれの千葉育ち。日本テレビの記者を経て作家に。『夏のロケット』が第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞、「SFマガジン」で「青い海の宇宙港」を連載中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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檜山 敦 東京大学先端科学技術研究センター 講師