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「ボブソン」創業家買い戻しの成算

破産したジーンズブランドは再び輝くのか

2012年12月4日(火)

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 ジーンズブランドの「ボブソン」が復活したというニュースが流れてきて驚いた。今年6月にボブソンの破産が決定してからというもの、その後の動向をジーンズ業界では一切耳にしなかったからだ。ちょうど1カ月ほど前にも岡山・広島のデニム生地メーカーの取締役の方とお会いしたのだが、その際もボブソンの復活は厳しいだろうという見通しだった。

 ボブソンのもともとの本社は岡山県である。良く知られているように岡山・広島にはデニム生地メーカー、染色、洗い加工場、縫製工場、ジーンズアパレルなどが集積しており、各業者間のつながりは密接である。そのため「あそこは今、業績が厳しいらしい」とか「あそこは新しい事業を展開するらしい」などという他社の情報がそこかしこでささやかれ、それなりに精度も高い。通常なら、この手の話題は生地メーカーあたりから流れてくるのだが、今回はそれがなかった。

創業家買い戻しで「新・新ボブソン」誕生?

 もうご存知の方も多いと思うが、今回の経緯を改めてまとめておく。

 岡山に本社を置いていた旧ボブソンは経営悪化を受けて2009年、投資ファンドのマイルストーンターンアラウンドマネジメントに国内における「ボブソン」ブランドの事業を譲渡した。新たに設立された新ボブソンが事業展開を担ってきたが、2011年5月に民事再生法の適用を申請。しかし、支援先が現れず2012年6月に破産した。

 一方、旧ボブソンの社長だった尾崎和夫氏が率い、旧ボブソンの子供服事業を引き継いでいたのがピーチフォートである。同社は新会社ボブソンホールディングスを設立し、今年11月に「ボブソン」のブランドを再取得したと発表した。

 これまで、最初のボブソンを旧ボブソン、今年に破産したボブソンを新ボブソンと呼んできた。では、今回復活したボブソンはなんと呼ぶことになるのだろうか。ここでは便宜上、「新・新ボブソン」としておきたい。

 新・新ボブソンは12月にインターネット通販をスタートすることを明かしているが、今後の見通しはどうなるのだろうか。

 今回の復活劇そのものは誠に喜ばしいことではある。しかし、販売は楽ではないと推測する。復活までのブランクが開きすぎているからだ。

 新ボブソンは2011年5月に民事再生法の適用を申請した後、直後の6月に秋物の展示会を開催していた。いくつかまとまりそうな商談はあったようだが、目立った成果は伝わってこなかった。

 小売店の店頭でもすっかりボブソンを見なくなったと思っていたら、2012年の初頭に京都府の郊外型ショッピングモールの臨時売り場で、ボブソンのジーンズが大安売りになっているのを見かけた。おそらく期間限定の在庫処分販売会だったのだろう。見かけたとき「ああ、在庫の処分に相当苦労しているんだな」と感じた。そして、その数カ月後に破産してしまった。

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「「ボブソン」創業家買い戻しの成算」の著者

南 充浩

南 充浩(みなみ・みつひろ)

フリーライター、広報アドバイザー

1970年生まれ。洋服店店長を経て繊維業界紙に記者として入社。その後、編集プロダクションや展示会主催業者などを経て独立。業界紙やウェブなどに記事を書きつつ、生地製造産地の広報を請け負う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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