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ジレンマの壁をぶち破れ

  • 山口 高弘

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2012年12月12日(水)

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 今、経済、経営界隈で最も大きく聞かれるキーワードの1つが「イノベーション」である。少なくとも10年前は、今ほど「イノベーション」という言葉が至る所で叫ばれてはいなかった。

 なぜ今イノベーションなのか。私自身が企業コンサルティングの現場でこの眼で見聴きしていることをまず紹介したい。

  • 社内ベンチャー制度を導入しているが、技術主導の提案が多く、顧客にとって何が価値であるのかが見えないものがほとんどである(素材メーカー)
  • 技術主導から人や社会が求める価値を探求しなければならないが、方法論が確立されていない(ITサービス)
  • 10年前はアイデアはあるが実現できていなかった。今はアイデアそのものが枯渇し始めている (家電メーカー)
  • 全社横断組織を設置しイノベーションに取組んでいるが、既存事業の枠を超えるテーマが出てこない (住宅設備メーカー)
  • 過去20年間、業務効率化・減量経営に取組んできており、イノベーションは喫緊の課題であるが、次の核となるテーマが出てこない (小売業)
  • 過去のイノベーションは全てトップの発案であり、トップが交代したらイノベーションは起きなくなる (通信事業者)

イノベーションのジレンマが待ち受けている

 このような声に対して、どのように解釈するのが適切であろうか。1つひとつを取り上げると、顧客志向の欠如、コンセプト創造に対する方法論の欠如、イノベーションの属人化などの指摘が可能であろう。

 ただ、私は一連の企業の抱える課題から見えてくるものは、既に言い古されているけれど、「イノベーションのジレンマ」への道を歩んでしまっているということである。行きつく果ては文字通りイノベーションのジレンマであり、その先に明るい未来はない。イノベーションのジレンマとは、そもそも何のことか。ジレンマの説明に代え、市場で実際に起こったことをいくつか振り返える形で考えていきたい。

理容業界の常識を変えたQBハウス

 今では至る所で見かけることができる「QBハウス」(10分1000円のヘアカットサービス)。サービスが登場したのが1995年だが、これは理容業界の常識を揺るがすものだった。

 当時の理容業界を支配していた常識(当たり前)は「出来るだけ見栄え良く髪を切って欲しい」や「人はリラックスした空間で髪を切って欲しい」である。

 その「当たり前」に対して、QBハウスは「新しい当たり前」を提示した。それは、「髪が伸びる前の状態に戻してもらえばいい」であり、「散髪はルーティンであり、出来る限り時間をかけずに済ませたい」である。QBハウスの登場により、業界の当たり前は当たり前でなくなり、新しい当たり前に対して、多くの顧客が流れた。

広告業界、百貨店業界、旅行業界

 同様の事態は、広告業界においても、百貨店業界、旅行業界においても生じている。

 我々の問題提起は、次の通りである。

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