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日本での品評会、エキストラバージンオイルの3割がニセ物

オリーブオイルビジネスの実態(その2)

  • 多田 俊哉

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2012年12月12日(水)

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前回は、欧米でオリーブオイルの偽装表示が蔓延していること、メード・イン・イタリーの表示を信じてはいけないことなどを指摘した。偽装表示などニセ物オイルの横行は何も海外に限った話ではない。今回は、日本のオリーブオイル市場の実態を見ていく。

果てしなく続くスペインのオリーブ畑。スペインは世界最大のオリーブオイル生産国だが、生産されたオイルがイタリアで瓶詰めされ、イタリア産として輸出されることも珍しくない。

「エキストラバージン」の表示規制がない日本

 本題に入る前に、まずオリーブオイルの基本知識を整理しておこう。

 オリーブオイルはまず、製法によって二つに大別される。生の新鮮なオリーブ果実から物理的な機械的処理(粉砕や圧搾、遠心分離)のみでオイルを取り出して作られたオイルを「バージン・オリーブオイル」といい、その搾りかすなどを原料に化学溶剤で抽出して作られたオイルを「ポマース・オリーブオイル」という。

 そして、「バージン・オリーブオイル」の中にはさらに細かい品質ごとの等級があり、最高グレードが「エキストラバージン・オリーブオイル」、次に「(ファイン)バージン・オリーブオイル」、そして「ランパンテ・オリーブオイル」と続く。ランパンテとポマースはそのままでは「食用」に適さず、機械油などの工業用油の原料とするか、精製(脱酸・脱臭・脱ガム)などの化学的処理を施して食用のピュアオイルや化粧品用オイルなどの原料となる。

 つまり「ピュアオイル」はもともと非食用ランクのオリーブオイルを精製して作られたオイルで、「エキストラバージン」とは製法がまったく異なる。こうした化学的処理を施したものは、当然バージンオイルとは認められない。

 「エキストラバージン」か「バージン」かは、オイルの酸化度などの化学的基準と官能検査(味覚試験)によって決まる。「エキストラバージン」と名乗れるのは、味や香りに欠陥が一つもないことが条件であり、本来は大変貴重なオイルだ。

 一般の消費者にとっては、「エキストラバージン」とか「ピュアオリーブオイル」などの名称自体が紛らわしく、そのどちらに本当の価値があるのか不明であることに加えて、そもそも実際に手にした「エキストラバージン」オイルにその表示された価値があるかどうかも極めてあやしくなってきている。近年、オリーブオイルの健康効果がさまざまな医学研究で明らかになってきているが、残念ながら、質の悪いオリーブオイルでは、その効果もあまり期待できない。

 さて、ここからが今回の本題だ。肝心の日本の状況はどうなのか? 先に答えを言ってしまおう。

 一言で言うと、偽装が蔓延するヨーロッパや米国と大差ない状況である。

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