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グランドオープンした阪急うめだ本店の本当の見どころ

衣料品では独自性が出せない時代の売り場作り

2012年12月11日(火)

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 11月21日、阪急百貨店うめだ本店がついに第2期棟をグランドオープンした。これに先駆けて10月25日に第2期棟の一部区画を先行オープンしており、この先行オープンから21日のグランドオープンまでの入場者は累計で400万人と、上々の滑り出しを見せている。

 もっとも、オープン時の入店客数の多さが売上高につながらなかったJR大阪三越伊勢丹の例もあり、それだけで好調かどうか分からない。しかしグランドオープン後も何度か店内をのぞいたところ、平日昼間でもそれなりに混雑しており、顧客からも支持を得ていると考えられる。そこで今回は、阪急百貨店うめだ本店で個人的に注目しているポイントをいくつかピックアップしたい。

 リニューアルした阪急百貨店うめだ本店は「劇場型百貨店」を標榜しており、「モノ」ではなく「コト」を提案することをテーマとしている。売り場総面積は8万平方メートルとなっており、かなり広大である。

9階の「祝祭広場」に注目が集まるが

 この広大な売り場の中で一番の見どころは9階にある2000平方メートルの「祝祭広場」とされている。確かに百貨店内にこれほど広い広場が作られるのは珍しい。先日掲載された記事によると、お客の店内滞留時間を長くするための非物販の憩いのスペースをすべて合計すると1万6000平方メートルにもなるという。実に総売り場面積の2割弱を占めることになる。これは百貨店の非物販スペースとしてはかなり広い。

 この広い非物販スペースに対してはさまざまな意見がある。元業界紙記者の大先輩は「総売り場面積があまりにも広すぎる。広い非物販スペースもそれを埋めるためではないか」との見方を示した。非物販エリアを拡充できるのは、不動産をグループ会社である阪急電鉄が所有しているため、家賃が圧倒的に安いからと指摘する報道もあった。

 しかし、非物販スペースを広げただけでは「コト提案」にはあまりつながらないのではないだろう。例えば、最近の郊外型ショッピングセンターにも各階に休憩スペースが広く取られている。あれをもって「コト提案を強化した」と見る方々は少ないだろう。

 個人的には、「コト」を提案しているのは1階の「1929Hankyu」と10階の「梅田スーク」ではないかと考える。1階の「1929Hankyu」は同百貨店にゆかりのあるグッズをそろえた自主編集型売り場である。「1929」と銘打たれているのは、阪急百貨店の開業の年を意味するものだ。90年弱の歴史を持ち、その歴史の重みを感じさせるのは「コト提案」にふさわしいといえる。

 また10階の「梅田スーク」では、これまで企業規模などの問題で百貨店には出店できなかった小規模ブランドや作家ブランド、若手デザイナーブランドを多数集めた。これらは常設店ではなく、1週間とか2週間ほどの期間限定出店であることが目玉である。

 小規模ブランドは、在庫を多数抱えられない上に百貨店に販売員を派遣することも資金的に難しいから、必然的に主要メンバーが百貨店店頭に詰めることになる。そうすると日常業務が滞るため、期間限定売り場の方がありがたいのだ。また百貨店側も定期的に打ち出す新ネタができるため、期間限定売り場を回転させていくことにはメリットがある。

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「グランドオープンした阪急うめだ本店の本当の見どころ」の著者

南 充浩

南 充浩(みなみ・みつひろ)

フリーライター、広報アドバイザー

1970年生まれ。洋服店店長を経て繊維業界紙に記者として入社。その後、編集プロダクションや展示会主催業者などを経て独立。業界紙やウェブなどに記事を書きつつ、生地製造産地の広報を請け負う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官