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オリーブオイル偽装の巧妙な手口

オリーブオイルビジネスの実態(その3)

  • 多田 俊哉

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2012年12月18日(火)

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前回は、欧米で蔓延しているオリーブオイルの品質偽装表示が日本の店頭でも普通に起こっていること、日本ではこれを防ぐための法規制が十分ではなく、消費者は偽装オリーブオイルに無防備にさらされていることなどを指摘した。

 国内でも品質管理を徹底しているメーカーも存在するが、海外では実はオリーブオイルの偽装表示は今に始まった話ではなく、太古から連綿と続いていると言われる。今回は、オリーブオイルの品質偽装の手口と、その背後にある独特の業界構造を見ていこう。

オリーブオイルの偽装はどのように行われるか

 本題に入る前に、まずオリーブオイルの「偽装」というものがどのように行われてきたのかについて整理しておこう。

 偽装は、大きく二つに大別される。まず最もポピュラーな偽装は、オリーブオイルにほかの安い油を混ぜて「エキストラバージン」として流通させる手法で、混ぜ物として使われるのは、大量生産されているひまわり油、ピーナッツオイルなどの安価な油だ。また、精製オリーブオイルを混ぜたり、「エキストラバージン」とはかけ離れた低いグレードのオリーブオイルなのに「エキストラバージン」の表記で売られたりしていることもある。

 エキストラバージンはオリーブオイルの中で最も高い等級を表し、オリーブの果実から機械的な手法(機械的手法とは粉砕、遠心分離、圧搾などを指し、精製や化学的処理をしたものはエキストラバージンとは認められない)のみでオイルを取り出したもので、オイルの味や風味などに欠陥が1つもないことが条件とされている。

搾り出される新鮮なオリーブオイル。最高品質のまま消費者に届けばエキストラバージンだが……

 混ぜ物をした偽装オイルであれば、見た目や風味ですぐにわかりそうな気がするが、偽装の技術も日進月歩だ。例えば、今述べたように混ぜ物として精製オイルがよく使われるが、長時間かけて低温でゆっくりと精製処理すると、あとで製品を化学分析にかけても、精製の事実を見破るのが難しくなる。

 また、見た目についても、混ぜ物をしているオイル会社は、オリーブオイルらしさを演出するために、緑色の色素を添加するため、本物と判別がつきにくくなっている。

 これだけ「手間ひま」かけて偽装が行われる最大の理由は、オイルの製造コストの低さともうけの大きさにある。「エキストラバージン」はオリーブオイルの最高グレードとして本来希少性も高く、食用油としてはかなり高価なものだ。それを名乗るだけで、一定の価格以上で販売することができる。低いグレードのオリーブオイルを少しでも高く売るための甘い誘惑が、目の前にぶら下がっているのである。

誰が「偽装」を行っているのか?

 「エキストラバージン」でないものを「エキストラバージン」と偽装して販売流通させる、という行為の背後には、当然強い目的意識と組織的な企てがある。今回の本題は「偽装の手口」であるが、果たしてその元凶である、偽装の「張本人」とは、いったい誰なのであろうか?

 「そんなことは、実際に店頭で販売されている商品を調べればすぐにわかるではないか」と思った読者も多いことだろう。

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