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北朝鮮は米本土攻撃にまた1歩近づいた

Xマスと韓国大統領選をにらんだ絶妙のタイミングで発射

2012年12月17日(月)

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 北朝鮮が12月12日、ロケットを発射し、「人工衛星」と称する物体を軌道に乗せた。「技術的欠陥のため延期か」との情報が流れていたため、日本と韓国の多くの人が虚を突かれた。北朝鮮の狙いは何か。国際社会はこれにどう対応できるのか。朝鮮半島問題を研究する道下徳成・政策研究大学院大学准教授に伺った。(聞き手は森 永輔=日経ビジネス副編集長)

道下徳成(みちした・なるしげ)氏
政策研究大学院大学准教授(安全保障・国際問題プログラム ディレクター)。
専門は日本の防衛・外交政策、朝鮮半島の安全保障。
著書にNorth Korea's Military-Diplomatic Campaigns, 1966-2008 (London: Routledge, 2009) がある。
米国ジョンズ・ホプキンス大学博士

ロケット発射のタイミングはとても意外でした。北朝鮮は12月1日、10~22日の間に、人工衛星を搭載したロケットを発射すると予告。同10日、3段式の1段目の操縦発動機系統にトラブルが起きたため、発射期間を29日まで延長する、としていました。

 北朝鮮が国際社会を騙そうしていたのか、そうでなかったのかは不明です。北朝鮮は発射予告期間を延長しましたが、発射を先延ばしするとは言っていません。我々が勝手に騒いだだけかもしれません。

 ただし、北朝鮮が騙そうとした可能性も十分にあります。北朝鮮は核兵器やミサイルの実験の効果を高めるため、そのタイミングをとても重視しています。例えば2006年にテポドン2号を発射したのは7月4日でした。米国の独立記念日です。今回の場合、金正日総書記の1周忌に当たる12月17日に発射しても、なんの驚きもありません。なので、発射延期と誤認されるような仕掛けを作り、意外感を演出したのかもしれません。

4月の失敗からわずか8カ月で打ち上げを成功させました。この間に技術レベルを大きく向上させたのでしょうか。それとも4月の時点で、実は自信があったのでしょうか。

 かなりのレベルまでできていたのだと思います。それなりの自信は持っていた。ただ、マイナーな欠陥があったのだと思います。ロケットの打ち上げは微妙なことに影響されます。日本もH2ロケットの打ち上げに失敗していました。

米本土への攻撃に一歩近づいた

今回のロケット発射の意義を考える時、最も重要視すべきは何でしょう?

 米国の本土を攻撃する能力の重要な基礎の1つをクリアしたことです。衛星らしき物を軌道に乗せることができた、ということは、同じ程度の重さの物体を地球上のどこにでも運ぶことができるということです。

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「北朝鮮は米本土攻撃にまた1歩近づいた」の著者

森 永輔

森 永輔(もり・えいすけ)

日経ビジネス副編集長

早稲田大学を卒業し、日経BP社に入社。コンピュータ雑誌で記者を務める。2008年から米国に留学し安全保障を学ぶ。国際政策の修士。帰国後、日経ビジネス副編集長。外交と安全保障の分野をカバー。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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