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樽床総務相、58秒の弁明

敗者の弁に見る落選の作法

2012年12月18日(火)

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 「ふざけるんじゃないよ。逃げるのか。約束を果たせないで何が議員センセーだ」。

 大阪12区。民主党の国会対策委員長や幹事長代理を経て、今年10月に総務相に就いた民主党の樽床伸二氏の事務所では、投開票が行われた16日の22時半過ぎに怒号が響いた。

落選が決まった後、事務所で挨拶する樽床伸二総務相

 小選挙区での落選が報じられ、事務所で支持者やメディア向けに敗戦の弁を述べた後、代表質問による会見が開かれる予定だった。事前に選挙事務所のメディア担当者から、個別のインタビューには応じない旨が通告されており、地元のテレビ局のアナウンサーが代表して質疑をする予定だった。

 だが、事務所に到着した樽床氏は選挙対策本部長の挨拶の後に形式的な敗戦の弁を述べた後、束ねられた各局のマイクを持って横で待機するアナウンサーに背を向け、数人の支持者と握手をして足早に事務所を後にした。

「質問を受けるとは約束していない」

 選対本部長の挨拶が2分近くあったのに対して、樽床氏の挨拶はわずか58秒。それは「みなさんの協力を強く感じたが、私の力不足でした」「結果は結果として受け止める」「反省すべきところは反省して今後に生かしたい」という型通りとも言える挨拶だった。

 自身の議員活動や選挙戦、そして今後の身の振り方をどのように語るのか。敗戦の弁から見えてくるものは多い。だが、当の本人は多くを語らず、事務所を後にしてしまった。

 中継を予定していたテレビなどメディアは、約束が反故にされて大激怒。メディア担当の事務所スタッフに詰め寄り、冒頭の言葉が事務所内で飛び交うことになった。

 「みなさんの前で話すとは約束したが、質問を受けるとは約束していません」

 「メディアや選挙に素人なもので、お互いの考え方に相違があった」

 「こちらに戻ってくるかも分かりませんし、会見を開くかどうかも分かりません」

コメント15

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「樽床総務相、58秒の弁明」の著者

白壁 達久

白壁 達久(しらかべ・たつひさ)

日経ビジネス記者

2002年関西大学経済学部卒業後、日経BP社に入社。日経ビジネス、日経ビジネスアソシエを経て、2015年から香港支局長としてアジア全体をカバーする。2016年8月から日経ビジネス記者に。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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