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隣国・中国についてきちんと知る

中国4000年の歴史を理解する本

2013年1月7日(月)

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 2013年になりました。みなさん、遅ればせながら、あけましておめでとうございます。

 中国共産党の党大会で、共産党の幹部、チャイナセブンに関する人事が昨年、決まりました。中国の将来はこの7人にかかっていると言っている方がいました。この7人の中で、合理的な思考法を持ち、世界経済の枠組みがきちんと理解できている人が何人いるかが重要であるというのです。そうした人が4人いれば過半数だから救われる。でも4人以下であれば、中国の経済を壊してしまうかもしれない、ということでした。

 日本のバブル崩壊は、影響が日本だけに留まったけれども、中国のバブル崩壊は世界中の経済に影響を及ぼします。もう、リーマンショックやユーロ危機の比ではないという人すらいます。チャイナセブンがもし、世界の動きをよく理解しない人で、かつ日本の政権も世界の動きがよく分からない人ばかりだったら、かなり先行きが暗い、また20~30年ぐらい逆戻りするかもしれないという意見も聞きました。もちろん、政治はリアリズムの世界で動くので何も心配は要らないという傾聴すべき意見も聞かれます。それがどうなるかはともかく、今の日本にとって、中国を知ることは極めて重要なことです。この1月は、ちょっと腰を据えて、この隣の大国とどう付き合っていくべきなのか勉強してみませんか。

トラさんから聞く、中国のエコヒストリー

 一番最初から分厚い本ですとイヤになってしまうかもしれません。そこで比較的軽い本から入りましょう。1冊目は『トラが語る中国史』です。これは、高校の歴史の教科書で有名な山川出版社から出ています。トラがまさに、中国について語っている本なのです。

 若干ふざけたような印象がするタイトルなのですが、内容は、エコヒストリーの1つ、環境の歴史に重きを置いた優れた本です。森林破壊をはじめとして、人間の歴史は自然、エコの視点を抜きに語ることはできないので、そういう視点でざっと中国の全史を見ることから始めましょう。

 そして、軽くエコな視点から中国の全史をさらったら、次に読むべきなのが講談社『中国の歴史』の2巻。少し堅い本ににチャレンジです。

講談社『中国の歴史

 中国を理解しようとする時、近現代だけを理解するというのは、根本的に間違えているのではないかと僕は思います。例えば昨年、第5代中国共産党中央委員会総書記となった習近平は就任あいさつなどで、中華民族4000年の話について言明していました。中国人のバックボーンには、4000年に渡って積み上がってきた歴史と書物があるのです。僕が日本生命保険にいて、中国ビジネスに携わっていた時に、上海市のナンバー5ぐらい(?)の中国共産党の高官と食事を共にしたことがありました。

 ちょうど、ソ連が崩壊した後のことでしたから、「ソ連が崩壊して、次は中国の番だよね、どうする」と冗談を言ったら、彼はこう言ったのです。「出口さん、ソ連が何で崩壊したか知っていますか」と。そこで僕は、「マルクス・レーニン主義というか、そもそも共産主義が間違っていたのではないですか」と答えると、彼は「違います。ロシア人は読む本がなかったから、政治を誤ったんだ」と言うのです。

コメント6件コメント/レビュー

「日本人はいつまでも過去の過ちを正直に認めない」とのコメントは面白い。コメント主の立場は日本人ではないと思われるが、自国に都合の良い歴史教科書に捏造し、それを疑わない国民の、当時の日本を批判しつつ、今の中国が挑発・併合・弾圧(チベット他)は当時の日本の模倣そのもので、これを自身で改めない中国こそダブルスタンダードで、日本の過去の過ちを認めていないも同然である姿が面白いのである。「日本人が過去の過ちを認めていない」とするならば、寧ろ、この点を以って例えばフリーチベットなどと言わない事ではないのか?(2013/01/08)

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「隣国・中国についてきちんと知る」の著者

出口 治明

出口 治明(でぐち・はるあき)

ライフネット生命保険会長兼CEO

1948年生まれ。京都大学を卒業後、日本生命保険に入社。同社を退職後、2006年にネットライフ企画設立、代表取締役就任。2008年にライフネット生命保険に社名変更。2013年6月より現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

「日本人はいつまでも過去の過ちを正直に認めない」とのコメントは面白い。コメント主の立場は日本人ではないと思われるが、自国に都合の良い歴史教科書に捏造し、それを疑わない国民の、当時の日本を批判しつつ、今の中国が挑発・併合・弾圧(チベット他)は当時の日本の模倣そのもので、これを自身で改めない中国こそダブルスタンダードで、日本の過去の過ちを認めていないも同然である姿が面白いのである。「日本人が過去の過ちを認めていない」とするならば、寧ろ、この点を以って例えばフリーチベットなどと言わない事ではないのか?(2013/01/08)

「日本人は反省しない」という言葉は日本人に対して優位にたったりたかったりするための言葉に成り下がってしまいました。もはや心に響きません。そして、そういう言葉を発する者の背景を探るようになっています。(2013/01/07)

日本人はいつまでも過去の過ちを正直に認めないなら、いつまでも隣国を理解できないでしょう。いくら本を読んでも無駄のでは。アメリカとの戦争を起した前にも、色々な偏った世論で国民を煽ったのでは?結果、負けた後は「あの時○○ではなかった」やはり日本人は一度死ぬまで殴られなければ分からない民族でしょう。(2013/01/07)

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三品 和広 神戸大学教授