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社員14人のベンチャーから始まった彼のキャリア

「何て面白い仕事をしているんだ」と充実した日々を送る

2013年1月17日(木)

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 グーグルジャパンの「顔」として活躍する徳生健太郎は、日本の有名進学校を退学、アメリカの高校に編入し、コーネル大学、スタンフォード大学大学院へと進んだ。そんな彼のキャリアのスタートは1994年。スタートアップしたばかりの従業員数14人のシリコンバレーの小さなベンチャー企業だった。

 スタンフォード大学には、当然のことだがアメリカを代表する大企業の求人も数多く来ており、徳生もそのいくつかの面接を受け、内定も得ていた。だが、彼はインターネットも使い、自ら草の根的に就職活動をして最初の会社、ナレッジレボリューションを見つけるのである。

 「まずは、事業内容がもともと興味を持っていた科学技術シミュレーションに近いものだった、というのが大きかったですね。剛体力学をシミュレーションするソフトをパソコン用に作って、パッケージで売っていた会社でした」

 もともと教育マーケット向けに作られていたソフトで、ビジネス用途は考えられていなかった。それだけに、本物のモノ作りをした、面白いソフトに思えた。技術のコアは、Ph.D.(博士号)を取得した研究者が担っていた。

 「ベイエリアの気候のいい暮らしやすい場所、というのも好条件でした。サンフランシスコのサウス・オブ・マーケットというちょっとしゃれた場所の雑居ビルにオフィスがあって、そこで面接をしたんですが、インタビューも好意的ですごい気さくなんですよ。僕のボスになる人はイタリア人だったんですが、すごく大人というか、メンターチックというか、ちゃんとした人に思えた」

懸念された労働ビザの問題もクリア

 そしてもう1つ、徳生が気にしていた労働ビザの問題もサポートしてくれることになった。前回も少し触れたが、アメリカ国籍を持っていない日本人がアメリカで働くには労働ビザが必要だ。年齢や性別、オリジンなどで就職差別をしてはいけない、という法律はあるが、外国人に労働ビザを出すとなると、企業にはそれなりの負担がかかる。

 「つまりは、どうしてこの外国人を雇わなければいけないのか、という理由が問われるわけです。アメリカなんですか ら、アメリカ人を雇うのではなく、外国人を雇うには、それなりのわけが必要になる。だから、そのポジションに必要な人材にアメリカ人を探したが見つからなかったことや、アメリカ人の平均給与 よりも高く払うことになることを書面で申請しないといけないんです。この時、提出書類に関わるリーガルフィーも数千ドルかかることが一般的です」

 大手企業になれば、優秀な人材であれば労働ビザの心配はまずいらないという。日本人だからと心配することはないというのだ。実際、内定を得た大手ソフトウェア会社では「全く問題ない、自分たちで手配する」と答えてもらったという。しかし、小さな会社ではそうはいかない。

 「就職活動を始めた初期の頃、小さな会社の面接で一緒になった学生が聞いていたんです。ビザは持っていないのだが、大丈夫だろうか、と。その時、明らかに面接官が失望の表情をしていたんですね。やっぱり面倒なことなんだ、とわかったんです」

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「社員14人のベンチャーから始まった彼のキャリア」の著者

上阪 徹

上阪 徹(うえさか・とおる)

ライター

リクルート・グループなどを経て、95年よりフリーランスのライターに。経営、金融、就職などをテーマに雑誌や書籍などで幅広く執筆やインタビューを手がける。インタビュー集に『プロ論。』ほか。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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