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ベンチャーに就職して6年目に訪れた買収という“転機”

ストックオプションで年収を上回る金額を手にする

2013年1月31日(木)

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 世界最大手のソフトウェア会社からオファーをもらいながら、社員14人のベンチャー企業に就職──。

 現在はグーグルジャパンの「顔」として活躍する徳生健太郎。東京大学の合格者数で全国トップクラスの筑波大学附属高校を3年の途中で退学し、渡米して現地の高校に編入した経験を持つ彼が、米スタンフォード大学の大学院に在学中に決断した就職先もまた、日本の“常識”とはかけ離れたものだった。

 サンフランシスコのサウス・オブ・マーケットにあったベンチャー企業のオフィスには、徳生と同じ20代の若者たち。やっぱりランチにはみんなでハンバーガーを頬張っていたりしたのか、などと想像し、そのまま問いかけてみたのだが、徳生は身を乗り出して丁寧に答えてくれた。

 「いや、それはとても大事な問いかけなんです。アメリカ人だからきっとこうに違いない、という思い込みが、どうも日本人にはあるんですよね」

 徳生の鮮烈な記憶に残っているのは、高校に入る前、語学学校で最初のルームメートになったアメリカ人だった。テキサス出身の大学生。その彼が日本語を話せたのは、アメリカに来たばかりでろくに外国人との接触がなかった当時の徳生には衝撃だった。

 「でも、その彼が僕にこう言ったんです。Ken, you can become an American. But I cannot become a Japanese. 君はアメリカ人にはなれるけど、アメリカ人の僕は日本人にはなれない、と。彼はそれだけ(少なくとも当時の)日本が対人文化としては閉鎖的だったことを指摘していたつもりなのですが、逆に言うと、アメリカという国は、それだけの許容性があるということを前提とした発言だったわけです。」

アメリカで暮らして実感したアメリカの多様性

 ところが、日本人は極めてステレオタイプなアメリカ人像を持っていることが多い。

 「僕もそうだったんです。アメリカの英語や、アメリカのやり方とは、こういうものだ、と思い込んでいた。映画や英語教材などの限られた接点から学んだつもりで『アメリカ式』という一元的な風習や常識があると、潜在的に思い込んでいたようです。でも、実際に住んでみると違うわけです」

 アメリカ人は、本当に多種多様だった。特に最初に生活したロサンゼルスでは、英語が公用語なのに、まともに英語が話せる人はそれほど多くないのではないか、とさえ思えた。英語が通じないこともよくあった。

 「僕の持っていたアメリカ人像とは違うアメリカが、実際のアメリカにはあったということです。ようやく最近になってわかったのは、何でも分布があるが、日本の分布というのは、その標準偏差がアメリカと比べると小さいんですね。だから、だいたいどこに行ってもある程度の『均一感』が期待できる」

 その典型例が食だ。日本の食の質はだいたい国内のどこへ行っても高いと感じられる。それは国民としての嗜好が合うだけでなく、標準偏差が小さいからで、アメリカは違う。

 「よく、アメリカの食事はまずいと言われますが、それは食の質の標準偏差が大きいことに大きく由来すると思うんですよ。確かに平均値は低いのかもしれないが、それよりも、ものすごく振り幅が大きい。探せばとんでもなくおいしいものもあれば、とんでもなくまずいものに当たることもある。なので日本から旅行に行って、あまり探し方を知らないままにこの振り幅を経験すると、まずいものに当たる確率が当然日本より高くなる。 ただ、だからと言って、アメリカの食は総じてまずい、という結論にはしてはいけないと思うんです」

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「ベンチャーに就職して6年目に訪れた買収という“転機”」の著者

上阪 徹

上阪 徹(うえさか・とおる)

ライター

リクルート・グループなどを経て、95年よりフリーランスのライターに。経営、金融、就職などをテーマに雑誌や書籍などで幅広く執筆やインタビューを手がける。インタビュー集に『プロ論。』ほか。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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