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ジーンズが予言したアベノミクスのスタートダッシュ

明るい色が売れ始めたのは景気回復の兆し?

2013年2月5日(火)

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 今回はちょっと気分を変えて色を話題にしたいと思う。

 以前にも書いたことがあるが、昨年の秋口には一部メーカーから「秋物ブルージーンズが復活するのではないか」という期待の声が聞かれた。しかし、実際には期待したほど動かなかった。ブルーデニムのジーンズは2007年末を最後に長く低迷期に入っている。市場全体を見ると販売量はそれほど減っていないのかもしれないが、トレンドアイテムではなくなり、若い女性層のジーンズ離れは顕著である。

 これまでもジーンズがトレンドアイテムでなくなったことは何度もあった。しかし、だいたい3年くらいでまたトレンドアイテムに戻ってきた。これほど長期の非トレンドアイテム化は業界でも過去に例がないだろう。昨年、メンズのジーンズは一時期よりも少し回復傾向にあったと聞くが、レディースは依然として低迷したままである。

ビタミンカラーやネオンカラーが予想外の好調

 そんな中、昨年秋からジーンズカジュアル専門店やジーンズメーカーの間で予想外の好調と言われているのが、明るい色のカラーパンツである。

 通常、秋冬シーズンに売れるカラーパンツは、ワイン、マスタード、深緑、こげ茶といった濃色が多いが、昨年秋冬からはビタミンカラーやネオンカラーと呼ばれる鮮やかな色彩のカラーパンツがトレンドアイテムに浮上した。

鮮やかなカラーパンツが売れているのは景気回復の兆しか

 アパレル業界では「景気が良いと明るい色が売れる」と昔から言われてきた。昨年12月の衆院選前後から、円安と株価上昇で景気に好転の兆しを感じる人が増えているが、昨年秋口の時点では現在の状況は予想できなかった。「定説」に照らすなら、ビタミンカラーやネオンカラーといった明るいカラーのアイテムがヒットするはずはない。むしろ「不況の時にはダークカラーが売れる」と言われており、だとするとこの秋冬のカラーは黒やグレー、こげ茶などであってもおかしくはない。

 先の定説にはそれなりの理由がある。景気が良いと衣料品消費も増える。ビタミンカラーやネオンカラーのアイテムは、ほかのアイテムとの色合わせが難しい。そのため、たくさん買い物をする好景気の時に売れるというわけだ。

 不況の時にはダークカラーが売れるのは、その反対の理由だ。黒や紺、グレー、こげ茶などはベーシックな色で着まわしが簡単で効率的だ。そういう意味では昨年秋以降の明るいカラーパンツの動き方は異例と言え、アベノミクスの好スタートを予言したようでもある。

 関西圏ばかりの例で恐縮だが、阪神百貨店梅田本店の自主編集レディースジーンズ売り場「ジーンズハウス」は昨年8月の時点で、翌月から売り場中央ステージにカラーパンツを集積する計画を打ち出していた。また、11月21日に増床リニューアルオープンを果たした阪急百貨店うめだ本店の自主編集レディースジーンズ売り場「ワールドマップジーニスト」では、売り場センターステージに明るいカラーパンツが置かれていた。

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「ジーンズが予言したアベノミクスのスタートダッシュ」の著者

南 充浩

南 充浩(みなみ・みつひろ)

フリーライター、広報アドバイザー

1970年生まれ。洋服店店長を経て繊維業界紙に記者として入社。その後、編集プロダクションや展示会主催業者などを経て独立。業界紙やウェブなどに記事を書きつつ、生地製造産地の広報を請け負う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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