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「かっこ良く」だけで商売はできない

運営会社の債務超過でJR大阪三越伊勢丹はどうなる?

2013年2月12日(火)

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 JR大阪三越伊勢丹を巡る迷走が終わりそうにない。先日、同店を運営するジェイアール西日本伊勢丹が94億円の債務超過に陥ったと報道された。原因はJR大阪三越伊勢丹の深刻な売り上げ不振である。

 産経新聞は以下のように報じている。

 JR西によるとジェイアール西日本伊勢丹の資本金と資本剰余金の合計は180億円だが、累積赤字は274億円に達したという。債務超過になると全ての資産を売却しても債務が返済できず、今後の資金調達も困難になる。

 JR西の松浦克宣常務執行役員は同日の会見で「JR大阪三越伊勢丹の抜本的な再建策について関係者で協議を進めている」と述べた。だが減資や増資、事業縮小など具体策については言及しなかった。ジェイアール西日本伊勢丹はジェイアール京都伊勢丹も運営。JR西が6割、三越伊勢丹ホールディングスが4割を出資している。

 JR大阪三越伊勢丹の24年4~12月の売上高は229億円で、営業赤字だった前年同期並みに留まっている。業績の改善がなければ、店舗の見直しなど大幅なリストラを迫られる恐れがある。

 引用した記事にもある通り、債務超過に陥ったジェイアール西日本伊勢丹はJR西日本と三越伊勢丹ホールディングス(HD)が共同出資している会社である。同じジェイアール西日本伊勢丹が運営するジェイアール京都伊勢丹の売上高は600億円台と堅調だ。債務超過の要因はひとえにJR大阪三越伊勢丹である。

「グランフロント大阪」は救世主か

 こうした状況下にありながら、JR大阪三越伊勢丹の具体的な改善策はまだ出てきていない。報道を見る限り、JR西日本と三越伊勢丹HD、双方の思惑がまとまらないのではと推測される。

 毎日新聞はJR西日本の松浦常務執行役員の発言を引いて、以下のように報じている。

 JR西の松浦克宣常務執行役員は「JR大阪三越伊勢丹の事業再生が最優先課題。4月にはJR大阪駅北側の再開発地域『うめきた』のうち、先行開発区域の開業で人の流れも変わり、再生は可能だ」と強調したが、市場からは「うめきた」頼みを懸念する声も出ている

 松浦氏の発言からは具体的な再生策は見えてこない。藁にもすがる思いで希望をかけている「うめきた」の「グランフロント大阪」だが、実際に開業すれば、恩恵を受けるどころか、隣接するファッションビルのルクアとともにJR大阪三越伊勢丹がもっとも被害を受ける可能性がある。

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「「かっこ良く」だけで商売はできない」の著者

南 充浩

南 充浩(みなみ・みつひろ)

フリーライター、広報アドバイザー

1970年生まれ。洋服店店長を経て繊維業界紙に記者として入社。その後、編集プロダクションや展示会主催業者などを経て独立。業界紙やウェブなどに記事を書きつつ、生地製造産地の広報を請け負う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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