• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

地方公務員の給与削減は「アベノミクス」の足を引っ張る

国は8%削減、ラスパレイス指数で見ても一見妥当だが…

2013年2月8日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 「地方公務員の給与を減らしたら、それじゃなくても冷え込んでいる地方経済に大打撃ですよ。店で飲んでるのは役所の職員ぐらいなんだから」

 地方の県庁や市役所の職員と話していると、そんな声を多く耳にする。案の定、安倍晋三内閣が打ち出した地方公務員給与の削減案には反対の大合唱となり、迷走を極めている。当初は今年4月から国家公務員にならって一律の削減を地方にも求めるはずだったが、結局、実施時期を7月にずらし、国より給与水準が低い自治体には削減を求めないなど、対象を大幅に縮小する方向になっている。

 地方公務員の給与削減に対する地方の反発はすさまじい。1月15日に政権交代後初めて、国と地方の協議が首相官邸で開かれたが、その席で麻生太郎副総理兼財務相が2013年度の地方公務員の給与を国家公務員並みに削減するよう要請した。東日本大震災を受けて国家公務員は昨年4月から2年間、平均7.8%のカットを実施しており、地方にも同率の圧縮を迫ったのだ。地方も同率の削減が実施されれば、国から地方に配分されている地方交付税交付金が6000億円削減できる、というのが国・財務省の思惑だった。

「地方を国の奴隷のように使っている」

 「地方を国の奴隷のように使っている」と全国知事会会長の山田啓二京都府知事が噛み付いたほか、「一律に指示を出すのはいかがなものか」(猪瀬直樹・東京都知事)、「新藤義孝総務相は報酬を半分ぐらいにカットしているのか」(松井一郎・大阪府知事)と反対の声が相次いだ。

 国家公務員の給与カットを決めたのは民主党政権だったが、地方には踏み込めなかった。地方公務員の労働組合である自治労が、民主党の有力支持母体だったからだと言われた。自民党は総選挙に際しての政権公約に公務員給与の引き下げを盛り込んでいた。「総人件費の抑制」として、「将来の国家像を見据え、計画性を持って地方公務員等を含む公務員総人件費を国・地方合わせて2兆円削減します」としていた。だが、地方の反発にあっさり矛を収めたのだ。

 実は、麻生財務相が地方公務員の給与削減を求めたのには、前哨戦があった。

 政権交代前のことである。財務省の財政制度等審議会の財政制度分科会で、国家公務員給与を100とした場合の地方公務員の給与水準を示す「ラスパイレス指数」が、2012年度は106.9程度となり、9年ぶりに地方公務員給与が国家公務員給与を上回るという見方が明らかにされたのだ。

コメント16件コメント/レビュー

(株)日本の経営者及び従業員である議員・公務員やそれに準じる先生など。ここまで無駄に税金を使い、現場の最前線には薄給の多くの派遣社員やアルバイトを配し、責任感も現場能力もなく高級を取り続けることを肯定するのだろうか?(2013/02/18)

「磯山友幸の「政策ウラ読み」」のバックナンバー

一覧

「地方公務員の給与削減は「アベノミクス」の足を引っ張る」の著者

磯山 友幸

磯山 友幸(いそやま・ともゆき)

経済ジャーナリスト

ジャーナリスト。1962年東京生まれ。早稲田大学政経学部卒。日本経済新聞で証券部次長、チューリヒ支局長、フランクフルト支局長、「日経ビジネス」副編集長・編集委員などを務め2011年3月末に独立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

(株)日本の経営者及び従業員である議員・公務員やそれに準じる先生など。ここまで無駄に税金を使い、現場の最前線には薄給の多くの派遣社員やアルバイトを配し、責任感も現場能力もなく高級を取り続けることを肯定するのだろうか?(2013/02/18)

公務員が金を使っているから地方が豊かになるのか、公務員が税金で奪うから国が貧しくなるのか税金の大部分を占める、公務員の給料を安くすれば、税金歯低く抑えられる、その結果、景気が良くなる、当然のことを書いていない記事だ。国からお金をもらっているのかどうか知らないが、読む価値がない記事だと思う。(2013/02/11)

以前、私が住んでいた市役所の脇を通りかかった時、5時のチャイムが鳴ったと思いきや、溢れんばかりの職員が退勤で出てきた。 正直、我々民間企業では考えられない姿だ。 IT化が進んで業務が効率化され、地方公務員の数も減ったと思うが、人口が減少し、税収が増えない以上、地方公務員への支出の減少も避けられない。 (2013/02/11)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

小池さんがこの言葉(排除)を述べたことで、「風」が変わっていきました。 ただし、小池さんが言ったことは正論です。

若狭 勝 前衆院議員