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春節の「大移動」に世界経済の悲喜こもごも

2013年2月12日(火)

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 春節(旧正月)前後の帰省ラッシュを中国では「春運(チュンユン)」と呼ぶ。2013年の春節は2月10日。公共交通機関はその前後、1月後半から3月前半の40日間を春運期間として特別ダイヤを組んで対応する。

 日本でも盆や正月は里帰りする人で交通機関が混雑するが、さすがは13億人以上の人口を抱える大国だけあってその規模は想像を超えている。

 中国政府の予測によれば今年、春運期間に鉄道、道路、航空機などで移動する延べ人数は34億人に上る。その内訳は、バスや乗用車などに乗って道路を移動するのが延べ31億400万人、鉄道利用者が2億2500万人、残りはフェリーや空路などだという。1人当たり往復6つの交通手段を利用すると仮定すれば、春運期間中に移動する人数は5億人以上ということになる。

 世界の主要な経済圏では、クリスマスと夏季休暇は織り込み済みだ。ところが春節は中華圏特有のもので、しかも年によって時期が異なる。中国経済の影響力が大きくなるにつれ、この大国の人口に優に匹敵する人数の「大移動」が国内外の経済に与える悲喜こもごもの影響は大きくなるばかりだ。

 まず「悲」から。移動の需要に対して交通インフラの供給が間に合っていない。春運期間内に乗車するための鉄道の切符を購入するのは至難の業だ。鉄道がダメならバスや自動車でということになるが、幹線道路には大渋滞が待っている。帰省客にとって悲劇なだけでなく、都市間の物流が滞って事業に影響を受ける企業も少なくない。

鉄道の切符は競争率が高く、購入希望者の半数しか買えない(写真:Imaginechina/アフロ)

春節後に戻らない労働者

 物流だけではない。農村部から出稼ぎのために都市部に出て工場で働く「農民工」の多くも帰省するため、企業は人員が不足して稼働率が落ちる。一時的に帰省するだけでなく、それまで賃金や待遇に不満を抱いていた農民工が、春節の帰省を機に工場を離れて戻らないということもよく起こる。

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「春節の「大移動」に世界経済の悲喜こもごも」の著者

池田 信太朗

池田 信太朗(いけだ・しんたろう)

日経ビジネスオンライン編集長

2000年に日経BP入社。2006年から『日経ビジネス』記者として、主に流通業界の取材に当たる。2012年『日経ビジネスDigital』のサービスを立ち上げて初代編集長、2012年9月から香港支局特派員、2015年1月から現職

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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