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「誰もありがとうと言ってくれない」システム部員の嘆き

悪化する組織風土、改革急務のシステム部門の仕事

  • 戸川 尚樹

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2013年2月13日(水)

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 2年ぶりにIT(情報技術)業界の専門月刊誌の記者に戻って、少々残念に思ったことがある。

 取材対象である企業の情報システム部門やIT企業に身を置く人材の職場環境が、どうも良くなっていないことが分かったからだ。改善どころか悪化しているようである。

 システムの仕事は、社会や企業におけるITシステムの重要性が高まっていることもあって、やりがいが増し、活気に満ちあふれていてもおかしくない。ところが実態はそうでもなさそうだ。

 「IT業界の方から、うちの会社の組織風土改革もお手伝いいただけないか、とお声掛けいただく機会が増えた」。日経情報ストラテジーで人気のコラムニストであり、組織風土改革の第一人者であるスコラ・コンサルトの柴田昌治氏はこう打ち明ける。

「ありがとう」と言ってもらえない

 国内企業のIT投資がさほど伸びない状況にあり、IT企業のシステム開発案件の受注合戦は激化する一方だ。顧客企業から突きつけられる厳しい納期や予算に対応するため、システム開発の現場はつらい仕事を強いられている。

 企業経営の強化にITの利活用が不可欠とされる時代。「ITプロフェッショナル」の活躍の場は広がることは間違いないにもかかわらず、システムの仕事は「3K(きつい、帰れない、給料が安い)」職場と言われる。昨今は、これに、「暗い」「結婚できない」が加わり、「5K」職場と指摘されることもある。

 要は、ネット業界のゲームソフト開発など一部を除き、システムの仕事は若者に人気のない職場というわけだ。「優秀な人材を集めることが難しい。総合商社がうらやましい」と嘆くIT企業幹部は相変わらず多数存在する。

 システム開発をIT企業に依頼する顧客企業のシステム部門の職場環境も改善していないようだ。「ITなどプロのIT企業に任せればいい」。国内企業にはIT軽視の経営トップが少なくない。経営状況が悪化すると、システム部門は真っ先に合理化の対象になる。

 人員削減が進んでいるにもかかわらず、「クラウドコンピューティング」「ビッグデータ」「スマートフォン」「タブレット」といった最新ITの対応を迫られているのだから、仕事はきつくなる一方だ。

 それでも、やりがいがあればいい。ところが士気が上がりにくいのもシステム部門の仕事の特徴と言える。

 「誰もありがとうと言ってくれない」。こうため息をつくシステム部員は少なくない。「システムは動いて当たり前」というのが世間の常識である。

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