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第4回 「コンセプトはある。でも戦略にできない」という悩みに答える

  • 磯崎 彦次郎

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2013年2月15日(金)

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 「イノベーションを起こすために努力しているが、取り組んでみると悩み深いことが多い」という声がよく聞かれる。前々回に5つの悩みを紹介したが、今回はそのうち4つ目の悩みである「優れたコンセプトは出せたと感じている。しかし常識をはるかに超えているため、うまく戦略に落とせない」について答えていきたい。

イノベーションに挑戦する際に、抱えることが想定される5つの悩み
  1. イノベーションがどのようなものかは概念的には分かったが、どのように起こすのか検討がつかない
  2. イノベーションを創造するためには、何よりテーマ設定が重要であると思うが、どのようなテーマが適切なのか分からない
  3. イノベーション創出の方法論を身に付けても、そもそものマインドセット、スキルセットが伴っていないので、付け焼刃に終わるのではないか
  4. 優れたコンセプトは出せたと感じている。しかし常識をはるかに超えているため、うまく戦略に落とせない
  5. イノベーションを起こしたいが、誰に任せればよいのか、任せられる人材がそもそもいるのかどうかが分からない

議論の前提

 ここでは、イノベーションの「コンセプトが優れているか」については、既にクリアしているものとして議論する。もし、コンセプト面での悩みがあるならば、前回までの議論を参照してほしい。

 では、「コンセプトを戦略に落とす」とはどういうことなのか? そもそも戦略とは何であり、コンセプトと戦略は何が違うのだろうか? まずこれらの問いに一定の回答を出すところから議論を始めたい。

戦略に不可欠な要素

 コーネリス・クルイヴァーらの『Strategy』(邦訳『戦略とは何か』東洋経済新報社、2004年)によれば、「戦略」とは、「持続的競争優位を達成するためのポジショニングの構築」とされる。また、Jay B. Barneyの『Gaining and sustaining competitive advantage』によれば、「企業が考えた競争に成功するための理論」とされる。

 これらの定義を見ると、戦略には、「競争、あるいは競合」といった相手の存在と、それに対する「成功、あるいは優位」という比較優位であることが不可欠の要素と言えるだろう。さらにコーネリスの定義を踏まえると、その比較優位の「持続性」も要素と言えるかもしれない。

 このように、①競争する相手の存在と、②それに対する比較優位性を、③(持続的に)実現することが戦略の3要素である。

コンセプトから戦略を策定する際の観点

 一方で、コンセプトとは何であろうか。前回まで論じてきたように、コンセプトには、顧客価値や革新性といったイノベーションによって生じる価値が反映されている。しかし、その内容は、必ずしも競争や勝利を意識して記述しているわけではない。

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