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第6回 結局、オリーブオイルは体に良いのか?(その1)

すっかり「悪者」にされた油の摂取

  • 多田 俊哉

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2013年2月19日(火)

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 そもそもオリーブオイルがここまで関心を集め、人気を博した大きな要因の1つは、オリーブオイルの摂取が健康にとってプラスになるからである。

 ただ、オリーブオイルも油には違いないし、いくら体に良いからといっても、積極的に摂取するものではないと思う人も多いだろう。そのあたりを踏まえて、今回は、オリーブオイルの優れた健康機能と食品としての価値について迫りながら、良質の「エキストラバージン・オリーブオイル」がなぜ貴重なのかをあらためて考えてみたい。

ダイエットの誤解

 「ダイエット」という言葉は、日本では「痩せるための食事」という意味で使われているが、英語での本来の意味は単なる「食事」である。「痩せる」とか「何かを制限する」といった意味は含まれていない。日本でだけ、特殊な使われ方をしている言葉になっている。

 まあそれはともかくとして、その「痩せる」ための食事法として、「脂肪の摂取」はこれまでずっと「悪」とされてきた(今も多くの人がそう考えている)。

 その最大の理由は、何と言っても脂肪のカロリーの高さにある。炭水化物などの糖質や、タンパク質のカロリーは1g当たり4kcalであるのに対し、脂質は倍以上の9kcalもある。なので、カロリーの高い油を減らせば「痩せられる」と考えがちだ。

 しかし、人間の体は、糖質(炭水化物)、タンパク質、脂質を三大栄養素としてバランス良く摂取しなければ、痩せたり太ったりする以前に健康を保つことができない。糖尿病などで医師の指導の下、食事療法に取り組んでいる人は別として、三大栄養素のうちどれか1つを極端に減らすダイエットは健康を害する恐れがある。脂質の摂取だけを極端に減らすことを勧められない、というのが現在の栄養学の考え方だ。

 人間にとって脂質、つまり油は、エネルギー源(カロリー)だけではなく、体内の組織、例えば細胞膜や体内の自律調整をつかさどる生理活性物質の原料となるなど、健康維持に重要な役割を担っている。だから三大栄養素をバランスよく摂取しなければならず、油をゼロにしてしまうダイエットは絶対にお勧めできない。

 では、1日に平均どれくらいの量の脂質を最低限摂取しなければならないのかというと、概ね代謝エネルギーの25~30%と言われている。例えば標準的な成人男性だと1日当たり約50g、女性だと約40g前後の脂質を摂取した方がよい、ということになる。

 ただ、摂取する油はどんなものでもOKかと言われれば、最近の研究によると、どうもそうではないようだ。体に「良い油」をきちんと選んで摂取することが、健康を守るために重要になってきている。

バターとマーガリン、どちらが体にいいか?

 例えばバターとマーガリンとではどちらが体にいいのだろうか。この答えは、実は意外と難しい。見た目は良く似ている。一見、植物性油脂でできているマーガリンの方がカロリーは低そうだが、基本的には、油は同じ量をとればカロリーも同じと考えていい。厳密には、含まれている水分量で多少の違いはあるが、含有している油脂分の重さが同じなら、カロリーは同じだ。

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