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中国人が大行列する「日本の定食屋」

日本食をじっくり見させて気持ち良い環境で食してもらう

2013年2月15日(金)

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 私の上海の住まい近くに、お昼のピークタイムともなると行列が絶えない日本資本の定食屋がある。お店の名前は「中山公園食堂」。日本の飲食チェーン店「まいどおおきに食堂」の上海・中山公園店という位置づけだ。まいどおおきに食堂は、フジオフードシステムが全国に展開している。カフェテリア形式の一膳飯屋で、現在では日本全国で400店舗以上を構える。

お客で賑わうまいどおおきに食堂の店内
お客で賑わうまいどおおきに食堂の店内

 フジオフードシステムは、まいどおおきに食堂だけでなく串焼きの「串家物語」やうどんの「つるまる」、居酒屋「かっぽうぎ」など20以上の業態の飲食店を経営する。特にセルフ形態であるまいどおおきに食堂は、家族客を中心に売り上げを伸ばしている。お米は毎日使用する分だけを精米したり、オリジナル飼料を与えた鶏の卵を使用したりなど、料理にこだわりを見せる。

 中山公園食堂がオープンしたのは2012年8月末。約半年たった今でも、一向に客足が衰える気配はない。まいどおおきに食堂は、ここ上海では3店舗目だが、中山公園店で大ブレーク。すっかりサラリーマンやOLの間で、日本食堂の顔として定着したイメージだ。

 では、なぜ繁盛しているのか。今回はその要因を考察してみたい。

日本食を自分で選ぶ楽しさ

 私はこの店の常連なのだが、訪れるお客の構成を比率で表すと、ざっと中国人85%、日本人10%、残りが欧米人や他のアジア人ではないかと思う。もちろん、時間帯によっては日本人比率が多いこともあるが、流行っているのはローカルの中国人に認知され、支えられていることがすべてだ。店の外にまで行列ができることもあるほどだ。

カフェテリア方式なので、好きなものを選んで、後で精算する
カフェテリア方式なので、好きなものを選んで、後で精算する

 好きな総菜を皿にとって最後にレジで会計するカフェテリア形式。この方式自体は中国では非常に一般的で、目新しさは全くない。では何故と思うだろう。実はこれまで、日本食でカフェテリア方式を実践している店はほとんど無かったのだ。

コメント6件コメント/レビュー

今から40年前の街の大衆食堂を再現したのが「まいどおおきに食堂」だと思いますね。当時は「めし」と書かれた店が何処にもありました。ただ違うのは、会計システム(食べ終わってから、机の上で店の人がお勘定する)と後片付けはしなかったです。カフェテリアは外国に行けば何処にでもあるシステムで、先にお勘定し、後片付けもセルフですよね。別にこうではならないと行けないというものではなく、その時々で受け入れ易い方法でやれば良いのですよ。むしろこの記事から読めるのは、日本の和洋折衷の食材がうけているのではないでしょうか。ただ、大衆食堂は昔からそうですが、平均単価は高いですね。好きな物を取るということ=高く付くということですね。フジオはそこに目を付けているのだと思いますよ。(2013/02/22)

「上海で見つけた このブランドが流行るワケ」のバックナンバー

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「中国人が大行列する「日本の定食屋」」の著者

内田 文雄

内田 文雄(うちだ・ふみお)

碧詩商務咨詢(上海)有限公司総経理

ワールド、ユニクロにてVMD業務に携わった後、2011年に独立。現在は上海に在住し、中国を中心に日本を含むアジア地域での新規ブランド立ち上げ、店舗デザイン/内装/VMDディレクションなどに取り組む。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

今から40年前の街の大衆食堂を再現したのが「まいどおおきに食堂」だと思いますね。当時は「めし」と書かれた店が何処にもありました。ただ違うのは、会計システム(食べ終わってから、机の上で店の人がお勘定する)と後片付けはしなかったです。カフェテリアは外国に行けば何処にでもあるシステムで、先にお勘定し、後片付けもセルフですよね。別にこうではならないと行けないというものではなく、その時々で受け入れ易い方法でやれば良いのですよ。むしろこの記事から読めるのは、日本の和洋折衷の食材がうけているのではないでしょうか。ただ、大衆食堂は昔からそうですが、平均単価は高いですね。好きな物を取るということ=高く付くということですね。フジオはそこに目を付けているのだと思いますよ。(2013/02/22)

中国人も、食の安全にまでお金を回すことができるようになったということでしょう。無論、一部の人だけですが。特に上海などでは見た目と調理のきれいさを求める人が多いのでしょう。値段が高いのは、廃油など使用していないだろうという期待感から許せるのです。食が命の人たちですから、美味しくて安全なものを食べて欲しい。それが自国で作る食品の質向上にも繋がり、私たち日本人も安全な中国輸入品をいただけるということになります、よね。(2013/02/19)

尖閣諸島の問題、中国本土のアンチ日本の流れの中で人気商売の食堂が このようにビジネス成功させるとは多少驚いている。成功の秘訣が日本流マインドの人材が提供するサービスによるのであれば、日本の各種サービス業も世界各地へ輸出できる期待が高まる嬉しいニュースである。今後 店舗展開の中で上海以外の都市ではどのように評価されるのか?次回投稿を楽しみにしたい。 (2013/02/19)

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三品 和広 神戸大学教授