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本当のグローバル人材とはどんな人?

外国人だからいい、というわけではない

2013年2月19日(火)

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 先月、運よく空気が比較的きれいだった時に北京を訪問した。本コラムでも時折紹介している、TC268/SC1「スマート・コミュニティ・インフラ」に関係する出張である。実は、中国政府の建設部の万博士という方が副議長に応募してくださり、1月に各国投票を経て選出された。私は議長として、万博士とその上司の方々にお礼するために北京を訪れたのである。

 万博士は、語学が堪能で学識豊か、十分に若くエネルギーにあふれており、しかも実際に中国でスマートシティーを構築する担当責任者である。前回述べたように、政府が活用できる上流の標準を作り、これを有効に活かすためには、彼ほど心強い副議長はいないと言ってよいだろう。今後私の仕事が楽になることは間違いない。私も、彼がこの標準化の世界のプロになるためのコーチをしながら、中国と日本の産業活性化に貢献したいと思う。

予想と全く違ったY氏の回答

 さて、今回はその機会に偶然お会いした日本の方(以後Y氏と記載)と交わした会話をベースに論じてみたい。Y氏は日本の大手商社を退職した後、スマートシティーに関連するビジネスで急成長している中国のベンチャービジネスの副社長を務めている。顧客は世界中にいる。まさにグローバルに活躍し続けている彼に、私は「グローバル人材とはどんな人のことを言うのか?」と問いかけたのである。

 読者の皆さんはどう思われるだろうか? グローバル人材は「外国語によるコミュニケーションが堪能」という条件は当然予想できる。逆に「外国語は後からどうにでも習得できるので、語学力は無視すべきだ」と言う意見も多数ある。それではほかに何があるのか? 「グローバルに人と接する仕事だけに、自国の文化や歴史に詳しくなければならない」という主張も、複数の方から聞いたことがある。私自身も明確な答えを持っていなかっただけに、Y氏になにげなくこのように問いかけた。

 Y氏の答えは私の予想とはまったく違っていた。

 「私の考えを事例でお答えしましょう。実話です。別に外国のことではありません」と、彼は静かに話し始めた。

 「あるマンションに若者が新たに引っ越してきた。その若者は何かにつけほかの住人とは違う行動をとる。特にゴミの出し方などが奔放で古くからいる住人が彼の後始末に困っているが、明確なルールが定められているわけではないので、強制的に従来の慣習に従わせるわけにもいかない。彼に意見しても、おそらく、にべもなく断られるだろうと思うと、面と向かって苦情を言い出せる人もいない」

 Y氏はこのような時こそ、グローバル人材の明確な技量が判定できると言う。

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「市川芳明 世界環境標準化戦争」のバックナンバー

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「本当のグローバル人材とはどんな人?」の著者

市川 芳明

市川 芳明(いちかわ・よしあき)

日立製作所国際標準化推進室主管技師長

2000年、日立製作所環境ソリューションセンタ長などを経て、現職。IEC(国際電気標準会議)TC111議長、ISO TC 268/SC1議長、ISO TC207エキスパート。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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