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「セール後ろ倒し」から地方分権を考える

東京は成功でも地方は苦しい不思議な「現場主義」

2013年2月19日(火)

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 いまだ決着しない「セール後ろ倒し」論争だが、傍から見ていると、もはや政治的なイデオロギーか宗教論争に近いのではないかと思えてくる。昨夏からの売上高の推移を見るとセール後ろ倒しは明らかに成功したとは言い難い状況にある。ちなみに今年1月の三越伊勢丹ホールディングス(HD)の売上高は既存店ベースで前年同月比3.8%減、渦中のJR大阪三越伊勢丹の1月の売上高は前年同月比8%減の28億円にとどまった。

 にもかかわらず昨年夏の時点で、三越伊勢丹HDの大西洋社長は「2013年夏のセールは8月1日スタート」と明言している。昨年夏の7月13日開始よりもさらに約3週間、後ろ倒しにする計画であり、これはなかなか厳しい商戦になりそうだ。

気候だけ考えれば、主張もうなずけるが

 今年1月18日の三越伊勢丹HDのセール開始当日、伊勢丹新宿本店には開店前からセール待ちの行列ができたと報じられている。この強さは流石である。セール後ろ倒しの根拠というのは「もっとも暑い時期、もっとも寒い時期に、既に夏物、冬物が値引き販売されている。この販売のサイクルはおかしい」というものである。

 確かに気温で見るなら、梅雨時は肌寒い日も多く、全般的に湿度は高いが暑さはそれほど深刻ではない。7月1日のセールスタートだと梅雨真っ最中である。本当に気温が上昇し、猛暑が訪れるのは7月20日前後に梅雨が明けてからである。

 冬の寒さも同じだ。本当に寒くなるのは年末のクリスマス寒波以降であり、正月早々のセールだとちょうど寒さが体に堪えはじめたころに、冬物が安くなっているという状態である。これから暑さ・寒さが本格的になる前に衣類を安くするのは確かにおかしい。

 ちなみに9月の方が6月よりも平均気温は高いし、3月の平均気温は12月とほぼ同じである。よほど季節を先取りして着こなしたい人以外は、夏物は10月半ばくらいまで着用するし、冬物は3月20日ごろまで着る。中には「僕は11月末まで夏物のスーツで過ごすよ」と言っていた某肌着メーカーの広報担当者のような方もいる。

 最近だと桜の咲く4月上旬も寒い日が多く、冬物の出番がある。こう見ると、夏のセールは25年くらい前までそうであったように、7月下旬からでも良いだろうし、冬のセールは同じく1月下旬スタートでも良いだろうと思う。だから大西社長の主張は理解できないではない。

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「「セール後ろ倒し」から地方分権を考える」の著者

南 充浩

南 充浩(みなみ・みつひろ)

フリーライター、広報アドバイザー

1970年生まれ。洋服店店長を経て繊維業界紙に記者として入社。その後、編集プロダクションや展示会主催業者などを経て独立。業界紙やウェブなどに記事を書きつつ、生地製造産地の広報を請け負う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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