• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

金正恩が恐れる「テロ支援国家への再指定」が暗示すること

米中が北朝鮮に先制攻撃を仕掛ける時

2013年2月26日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 北朝鮮が3回目の核実験をしたと発表した。今後の展望を、東アジアの安全保障に詳しい、川上高司・拓大教授が聞いた。「中国が軍事介入する」「米国が北朝鮮指導部をターゲットにする」。国際政治の世界にはありとあらゆる可能性がある。(聞き手=森 永輔)

川上 高司(かわかみ・たかし)氏
拓殖大学教授
1955年熊本県生まれ。拓殖大学教授。
大阪大学博士(国際公共政策)。米フレッチャースクール外交政策研究所研究員、世界平和研究所研究員、防衛庁防衛研究所主任研究官、北陸大学法学部教授などを経て現職。この間、米ジョージタウン大学大学院留学。
(写真:大槻純一、以下同)

今回の北朝鮮による実験は、米国の外交・安全保障チームが変わる瞬間を捉えたものでした。ヒラリー・クリントン米国務長官とレオン・パネッタ国防長官が退任し、ジョン・ケリー国務長官とチャック・ヘーゲル国防長官に代わります。この点をどう解釈しますか。

川上:北朝鮮はアメリカの動向、そして米中関係の変化を意識していると考えています。

 この間、北朝鮮を研究している専門家と勉強会を開きました。その場で、私も同じ質問をしました。彼らは、北朝鮮はその点をまったく意識していないと分析していた。しかし、私は、別の見方をしています。北朝鮮はこのタイミングを強く意識している。イランを研究している専門家と会った時に、彼らはとてもアメリカを意識していました。北朝鮮も同様だと思います。

核保有国として核削減交渉に臨みたい

 さらに、このタイミングで北朝鮮がアメリカにメッセージを送らなかったらどうなるか、考えてみましょう。アメリカの新外交・安全保障チームは重要政策の1つとして、全世界的な核削減交渉を進めます。国防長官に指名されたチャック・ヘーゲル氏がグローバル・ゼロ*1を担当していた人物です。

*1:増大する核拡散・核テロリズムの脅威に対処し,全ての核兵器の段階的で検証された廃絶の実現に向けて努力する国際的かつ無党派の取り組みとして,2008年12月にパリの創立会議で始まった運動(外務省のホームページより )

 北朝鮮は、米ロ間で将来核が削減されていけば核保有国が有利になるのは十分理解しています。また、その間米国はこれ以上の核は拡散させないという強い態度で臨むのは目に見えています。そこで、北朝鮮はそうなる前に核実験を行い、自分も核保有国になった証しを示そうとしている。核保有国として「自分もカウントしてくれ」とメッセージを送ることにより米国との交渉のテーブルに着くことができれば、北朝鮮は国際的に有利な地位を得ることができます。

ヘーゲル氏は先日「北朝鮮はもう核を保有している」と発言していました 。でもアメリカ政府はまだ、北朝鮮を核保有国とは認めてはいないのですね。

川上:認めていないですね。さらに「持たせない」と言っています。

コメント1

「混迷する朝鮮半島」のバックナンバー

一覧

「金正恩が恐れる「テロ支援国家への再指定」が暗示すること」の著者

森 永輔

森 永輔(もり・えいすけ)

日経ビジネス副編集長

早稲田大学を卒業し、日経BP社に入社。コンピュータ雑誌で記者を務める。2008年から米国に留学し安全保障を学ぶ。国際政策の修士。帰国後、日経ビジネス副編集長。外交と安全保障の分野をカバー。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

人は何か自信を持って誇れるものを持っているはずです。

為末 大 元プロ陸上選手