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雪に慣れない都市部に潜む雪害のワナ

防災科学技術研究所雪氷防災研究センター(5)

2013年3月8日(金)

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世界一の豪雪の国、日本。「平成18年豪雪」をはじめ、21世紀に入ってから、その前の10年ほどと比べてまた雪が多くなっているという。平成23年も平成24年もしかり。豪雪が防災上も見逃せない問題として浮上してきたいま、雪氷防災のプロである佐藤威先生の研究室に行ってみた!

(文=川端裕人/写真=藤谷清美)

 研究所を訪ねて東京に帰った翌日、2013年、最初の雪が降った。

 所用があったため、降りしきる雪の中を難儀して歩いて駅まで行くと、なんとか列車は動いていた。ただ、のろのろ運転でいつも15分で到着するターミナル駅まで30分くらいかかった。ふだん雪になれていない東京は、実に雪に弱い。

 電車だけでなく、人も雪になれていない。

 ぼくが歩いている目の前で、何人かが滑って転んでいた。

 テレビ局に勤務していたことがあるので知っているのだが、テレビの報道局では「滑る名所」のようなものが、代々申し伝えられていて、雪の日や翌朝など、出勤ラッシュの前から張り込んで映像を撮ろうとする。そして、カメラマン自身も滑ったりする。

 これは、雪国出身の人から見ると、非常に滑稽でもあるようだ。しかし、危険でもあって、この初雪では、関東だけでも400人ほどが転倒で怪我をしたというニュースを見た。また、同日、東北地方で雪下ろし中に転落して亡くなった方もいたから、やはり、屋根雪問題というのは、とてもシビアなことなのだとあらためて認識した次第。

 では、ふだん雪慣れしていない地方に雪が降った場合、ぼくたちはどんな注意をすればいいだろう。たとえば、転倒ひとつとっても、雪国の人はそう簡単には転ばないらしい。佐藤さんも言っていたし、知人の雪国出身者もなぜあんなに転ぶのかと不思議がる。

 ではどうすればいいのか。

 「端的に言うと、靴を履きかえなさいっていうことですかね」

 と佐藤さんはまず述べた。当たり前といえば当たり前だが、東京では皮底の靴で雪の上を歩いている人をよく見かける。

 「だって普通の革靴、滑るでしょう。せめてギザギザのある靴にしてほしいというのがまず1点。それからもう1点は、やっぱり転んでもいい備えをしてくださいと。具体的にいうと、例えば帽子をかぶる。手袋をする。厚手の防寒具を着ると。それだけでもいざ転んだ時に受ける衝撃が大分違うはずですから、それらはまず必須ですよね」

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「雪に慣れない都市部に潜む雪害のワナ」の著者

川端 裕人

川端 裕人(かわばた・ひろと)

文筆家

1964年、兵庫県明石市生まれの千葉育ち。日本テレビの記者を経て作家に。『夏のロケット』が第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞、「SFマガジン」で「青い海の宇宙港」を連載中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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