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レイオフに遭った彼が再就職活動でグーグルから受けた衝撃

常に主導権を握ろうとした活動は意外な展開に

2013年3月7日(木)

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 東大の入学ランキングにも登場する日本の有名進学校を退学、1986年にアメリカの高校に編入、アメリカの大学に学んだ。そんな経験を持つグーグルジャパン最高幹部の1人、徳生健太郎は、1994年に従業員14人の小さなベンチャー企業からキャリアをスタートさせている。

 会社は2000年に大企業に買収される形で“エグジット”に成功、ストックオプションによる報酬を手にした後、徳生はインターネット分野へのチャレンジを始め、会社を転職する。だが、最初に転職した会社は業績不振により1年半で給料が半減してしまう。

 慌てて見つけて転職した次の会社は経営陣とソリが合わず、業績の悪化とともに徳生はレイオフという事態を迎えてしまう。その会社も数カ月後に事実上消滅。2003年7月14日、それは30年ローンで家を購入した4カ月後のことだった。徳生は既に35歳になっていた。

レイオフされても自分で人生をコントロールする感覚を持つ

 「実は9月1日から2週間、妻とフランスに旅行に行くことも決まっていたんです。レイオフされて仕事を失って、さすがに旅行に行っている場合ではないだろう、とちょっと思ったりしたんですが、アメリカでは違うんですね。そういうのは良くない、と。相談した友人たちによく言われました。“You should enjoy the time off”だと」

 こういう時こそ、自分で自分を追い込んではいけない。自分で自分の人生をコントロールするんだという感覚を持っていないといけない。そうすればポジティブになれる、という感覚だ。

 「他人に動かされるのではなくて、自分の考えで、自分でオプションを決めて行動しているのだという意識を持て、というわけです。誰かに直接言われたわけではないんですが、いろんな場でこういうことを暗に言われているんだな、と感じたことは多かった」

 レイオフされたり、失業したとなると、日本ではかなりの衝撃だろう。それは、もしかすると、こうした目に遭った人たちと出会う機会があまりない、ということも大きいのかもしれない。レイオフされたり失業したとなれば、積極的に外に出ようとしたり友人知人に会ったりしようとする人は少ないのが、日本の実情だろう。

 実は筆者は20代後半、会社が倒産したことによる失業経験を持っている。職を失ったことによる喪失感、さらには社会から置いていかれるのではないかという疎外感は、想像以上に凄まじいものだったことを今も覚えている。あれは経験した人でなければ分からないかもしれない。だが、アメリカではちょっと違うようである。

 「アメリカの場合は、レイオフはよくあることなんです。しかも、ITバブルが崩壊したあの頃は、数千人、数百人規模のレイオフがシリコンバレーでも吹き荒れていました。もちろん、レイオフされたこと自体はショックはショックですが、周りには同じような人がゴロゴロいましたし、ベンチャーという、そういう事態もあり得る会社形態にいたわけですし。いつ自分に起こってもおかしくないという感覚は持っていました」

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「レイオフに遭った彼が再就職活動でグーグルから受けた衝撃」の著者

上阪 徹

上阪 徹(うえさか・とおる)

ライター

リクルート・グループなどを経て、95年よりフリーランスのライターに。経営、金融、就職などをテーマに雑誌や書籍などで幅広く執筆やインタビューを手がける。インタビュー集に『プロ論。』ほか。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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